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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

OOP CD : Chapter 37: The Lost Prophecy (2)

2005-06-03 10:13:58 | ハリポタ5巻
これはハリポタを読む上で,多分1つのルールだと思うのですが,ダンブルドア先生とか,シリウス・ブラックとか,ヴォルデモート(汗)等,嘘をつきそうにないキャラクタ達の語る事,特に私情を入れず過去の事実を淡々と語る時,は,ペンシーブを観るのと同じように,「客観的な事実」なんだと思います。

まあ何故わざわざ改めてこういう事を書くかといえば,ローリングさんの公式サイトでのFAQでの答えなどを見ていると,上の条件で語られた事に関しては,ヘタな勘繰りを入れるよりは,素直に受け取った方が当たっている場合が多いからです。

‥という事で,この章の後半でのダンブルドア先生の言葉は,特に眉につばをつける必要はなく,素直に受け止めるのが正しい読み方かな。

そう言えば,話は前後しますが,ダンブルドア先生が語っていた,スネイプ先生が使った「Orderでメンバー同士が使っている連絡手段」,ですが,今ローリングさんの公式サイトFAQで受け付けている質問の1つになっていて,どうやらこれが1番人気だとか。という事は,じき明らかになるのかな。でも,あまりあっさりと白状されては何となくつまらないような気もしますが‥。

ここでいよいよ5巻発売前に発表されたあの文章
"It is time for me to tell you what I should have told you five years ago."
が出てきます。そしてダンブルドア先生は,それに続いて,今までのハリーの人生について振り返ります。

ハリーを喜んで預かってくれる魔法使いの一家はいくらでもいたのに,ダーズリー家に預けたのは,彼のお母さんが自らを犠牲にして彼を守る為に残した魔法が,血縁であるペチュニアの所にいれば有効だった為でした。ダンブルドア先生は安全第一を考えました。彼がホグワーツに入学した時は甘やかされた王子でもなく,健康だったので,まずその時点では先生の計画は成功でした。その後,ハリーは1年生にしてまたヴォルデモートの攻撃を逃れただけでなく,復活を遅らせました。ハリーはその後で初めて,額の傷が何故ついたのかを知ります。

しかしダンブルドア先生はその辺りからそろそろ,計画を考え直した方がよさそうだと気付いたようです。ハリーは3年の時は魔法省の手からシリウスを守りました。先生は彼が特別な力の持ち主と確信します。ハリーは4年の時,ヴォルデモートと対峙し,あやうく命を落とす所でした。しかし先生はまだ言う決心がつかなかったようです。

そしてこの朝,ついにその時を迎えました。ダンブルドア先生が5年前に言うべきだった,というよりは,5年間,いつ言おうかずっと悩んでいた事だったという言った方がよいのかもしれません。これはさすがに,11才に言うのはちょっとヒドイでしょう。

それは,トレローニー先生の,あの予言だったんですね。

うっかり?先回りして言ってしまった(笑)ので,今日はあの予言についてはもう言いませんけど,ダンブルドア先生によれば,前の晩,ハリーはもう既に,"power the Dark Lord knows not"な力を発揮して,最後には心に取り憑いていたヴォルデモートを自力で追い払い,Occulmencyをサボった事すらチャラにしてしまった,という事なのだそうです。

ところで,あの時,ダンブルドア先生が,ヴォルデモートを殺してしまわなかったのは,ただ死んでもらうだけでは足りない,というような事を言っていたと思いますが,それはハリーが持っているという,その"power the Dark Lord knows not"を味わって頂こうという事でしょうか? ダンブルドア先生は,その対決を「お取り置き」したという事なのでしょうか? そう言えば,これまではヴォルデモートとの対決を避け,ハリーの安全のみを願っていたけれど,一大決心をして,ハリーにその運命を知ってもらう事にした,これは言葉で言うのは簡単ですが,要はハリーにリスクを背負ってもらう事にした,いや,もっと平たく言えば,運命通りハリーにはヴォルデモートと対決して頂く事にした,という事ですよね。

う~~ん,やはり彼は結構,‥厳しいですね。

だから,君はもう十分責任を負っているのだから,級長にはしなかった。

ハリーに責任を負わせたという意味,そしてダンブルドア先生の涙の意味,ようやく理解しました。


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