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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME8 3-IX:The Battle of the Pelennor Fields (1)

2006-11-22 00:56:13 | Tolkien・HoME
The Fall of Theoden in the Battle of Osgiliathと題された「驚くべき」(by クリストファーさん)下書き。
<下書き>
セオデンは「進め!エオルの家の子達!」と叫んで走り出します。しかし彼に付いて行ったのはごく小数でした。皆恐ろしさに倒れこんでおりました。(??おいおいおいおい)

(それでも)彼の槍の前に多くが倒れます。ハラドの軍旗に近づいた時,突然彼は叫び声を上げて倒れます。矢が彼の心臓に突き刺さったのです。雪の鬣は倒れて動かなくなりました。

そこへ,禿鷹のような鳥に乗った黒い人影。青白い目のような光以外の顔は見えません。しかし王は一人ではなく,エオムンドの娘エオウィンがそこにいました。彼女は剣を持って立っていました。

「ナズグルと獲物の間に来るのではない。(その他ごにょごにょ)」と彼は言いますが,彼女は「私はお前など恐れません。私は彼も恐れません。彼とdwimor-lakes達の所へ行って伝えるがよい。お前達は女も怖がらせる力はないと。」鳥(はっきり「bird」だの「beak」だのと書いてあります。)は彼女に襲い掛かりますが,彼女は盾を掲げ,突然鳥の頭を叩き落します。(‥怪力(笑))

それを見てハラド達は慌てて逃げて行きます。首のない物体(^^;)は,唸り,鼻汁をすすり(首がないのに?)ながら,土を這い,黒い影も倒れて動かなくなり,力のない泣き声を上げて消えていきます。

エオウィンはセオデンに歩み寄り,「センゲルの息子セオデン様。しかしあなたは潮の流れを変えました。ご覧下さい,敵は恐れて逃げていきます。どんな王様もこのようなよい死に方はなさいませんでした。もうどんな汚い者もあなたのベッドを汚す事はありません。」

すると??の大きな音がして,ミナス・ティリスの兵もマークの兵も影から解放され,敵を追い払い始めました。
</下書き>

クリストファーさん曰く,これはおそらく初期の下書きでしょうという事ですが,ようやくセオデン,エオウィンとナズグルの戦いの詳細が初めて明らかになったわけです。ただしまだメリーの事は書かれておりません。

ちなみにクリストファーさんが何故「驚いた」かと言えば,初期の下書きでは,魔王は馬に乗っていたと記述されていて,なかなか空中には飛び出さなかったのですが,ここで突如,鳥に乗っていたので驚いた,という事です。

余談ですが,このエオウィンの話を見ていて,トールキンを語る上ではひょっとしてフランスは禁句か?(笑),でも,ジャンヌ・ダルクを思い出してしまいました。ジャンヌ・ダルクと言えば,奇跡の世界遺産モン・サン・ミシェルでございます。何が奇跡かって,‥‥あれ? そんな所にあったの? ミナス・ティリス ‥‥と思ったのは私だけ?

ところで魔王は最初「戦士や戦いの知識によって殺される事はない,しかしその勝利の時に,何者も殺した事のない者によって倒される。」と予言されていたのだそうですが,さすがに,『何者も殺した事のない者』は,正式版にはないですね。魔王に「男には殺せない」と言われて,エオウィンは最初は現代語(映画に近い)で言い返していましたが,次にはこのように変更されました。"Begone, if thou be not deathless! For living or dark undead, I will hew thee. if thou touch me." (^^;)

エオウィンの髪は,最初は「彼女の首の周りで輝いていた」だけですが,「彼女の明るい髪がほどけ」,それを見たメリーが思わず「何かしなくては!」 ‥‥あら,そういう事だったんですか。まったく,男って‥‥(笑)

そして魔王の悲鳴を聞いた他のナズグルが,バラド=ドゥアに知らせに飛んだ,という一文も入っていたのだそうですが,それは削除。‥ほう,私は覚えておりますだ正式版。ずっと後の方で,フロドとサムです。知らせに飛ぶナズグルを見ておりましたね。

メリーの剣について,塚山丘陵にあった物で,遠い昔ある人間が,魔王への恨みをこめながら,ゆ~っくり,作ったものだという記述が,もうここに入ってきます。


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