ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

The House of the Red Slayer : Chapter4 (2)とChapter 5 (1)

2007-12-19 00:23:28 | Athelstan・Doherty
Chapter4 (2)
お約束(笑)の,変わった名前のパブ登場。今回は、聖ヨハネ騎士団ご用達の、Golden Mitre(黄金の司教帽)いかにも抹香臭い(爆)ですね。ハリポタHanged Manと並んで、日本の居酒屋には、絶対ありえねーな名前。

でも、その名にふさわしく、なかなか清潔そうな酒場です。

食べ物もおいしそう? ハーブ詰めチキン、ピリ辛味の、バターとワイルドベリーのソース添え。小鍋入り肉と野菜のパイ。Apple Tansy、脅威のMarrow Pudding。。。。

ご馳走の後、AthelstanとCranstonは、今回の殺人について、いろいろ話し合います。

Chapter 5 (1)
何度か触れていますが,この時代の人達の平均寿命は異常に短く,その後はもちろん,その前よりも,早死にする人が,断然多いです。きっと,不公平な時代に生まれたと嘆いた人も多かったでしょうね。原因は,戦争と疫病。Athelstanも,Cranstonも,時代の厳しい洗礼によって,家族を失っています。

奥さんのMaudeが沈んでいるのは,息子の命日が近付いているのが原因のよう。Cranston卿は,早く帰宅するのは何となく気が乗らず,Athelstanを悩ませている,墓あばきの件を,一緒に調べに行きます。


ハリポタ7巻冒頭の2つの文章の出所

2007-12-18 01:45:48 | ハリポタ7巻
インターネットで,意外と簡単に見つけたので,既にご存知の方も多いと思いますが,冒頭に付いている難しい2つの詩のような文章の出所を発見しました。このブログには出典を示すのみで,内容には触れませんが,いかなるネタバレもイヤという方は,この辺で避難下さい。

最初の文は,Libation Bearersというアイスキュロスのギリシャ悲劇で,ギリシャ神話にも出てくる,アガメムノン一家の悲劇を描いた三部作の1つ,父を殺した母に復讐するオレステスの話です。アイスキュロスについては,こちらをどうぞ。また,Libation Bearersは,こちらにe-bookがございます。翻訳なので,ハリポタに載っているのと文章が違うのですが,[470]行目がそうです。(実はこちらの方がわかり易かったりします(笑))Libation Bearersについて勉強したい方は,sparknoteをどうぞ。

2つ目の作者は,William Pennという人。イギリス生まれで,オックスフォードを放校になったけれど,アメリカのペンシルバニアの創設者になったという変った経歴の持ち主。もう1つ変っているのは,伝統的な英国国教会の家庭に生まれながら,クエーカー教徒になったという事です。(クエーカーというのは,伝統的なキリスト教の宗派が何かしっくり来ないという人達が集まって発足した宗派だそうだ) 何か誰かに似てると思ったら,Quaker Oatsの商標の人なんですね!(笑) 彼の書いた,「Some Fruits of Solitude in Reflections and Maxims」「More Fruits of Solitude」は,いわば「親父の小言」のような格言集です。2つの格言集は,こちらで全部見る事ができます。こっちは,元から英語なので(笑)同じ文ですよ。この中の「More Fruits of Solitude」の,Union of Friendsの一部が,ハリポタ7巻に掲載されている文章になります。


The House of the Red Slayer : Chapter4 (1)

2007-12-18 01:02:45 | Athelstan・Doherty
この小説に限った事じゃないですが,キャラクタの名前を覚えるのは大変。(笑) この本は,Athelstan,Cranston卿,Erconwaldの檀家さん等,固定メンバーに加え,毎回違った人達も出て来るので,なおさら。しかも,当時の英語事情のせいで,おフランス系の名前も多く,「読めない」(笑)

今回の登場人物リストです。被害者のRalph Whittonさんの家の主なメンバーは,18才の娘Philipa,その婚約者Geoffrey Parchmeiner,家付き牧師William Hammond,Whittonさんのアシスタント(Lieutenant)Gilbert Colebrooke,聖ヨハネ騎士団の騎士(毎年12月に来るサンタのような人達(笑))Gerard Mowbray,Brian Fitzormonde,耳の聞こえない召し使いRastani,頭がおかしくなった動物使いRed Hands,まあ,こんな所でしょうかね。

Athelstanは,同族の直感?聖ヨハネ騎士団に目を付けております。何故なら,この当時は因業坊主が多かったようで(笑),坊主仲間なら知っているはずの,「暗殺のサイン」を彼らが,知らないフリして,しらばっくれているって思っているんですね。


次の本

2007-12-16 16:06:51 | 読書
まだ,The House of the Red Slayerを読み始めたばかりですが,次は,最近話題の,The Golden Compassを読もうかなと思います。(他に読みたい本が一杯あるのに,またまた遅れる~(笑))

‥という事で,お約束?著者のPhilip Pullmanさん,調査です。‥‥え?また,オックスフォードの先生ですか? また?(爆) まあ,大学で教壇に立ったのは,一時期,講師としてのようですが,それしても,トールキンと同じ学校(Exeter College)の後輩でっせ。ただし,Pullmanさんは,成績は良くなかったそうです。

そして,私としては,注目すべき点がありました。先のWikipediaによれば,彼は「one of England's most outspoken atheists」なのだそう。これは,今まで読んできた英国ファンタジー作家達とは,一線を画す所で,どんな作風なのか気になりますね。

ところで,この本,ぽちっとなした時は,3週間~5週間となっていたのに,3日位で来ちゃいました。早! (早く読めって啓示か(笑)) それにしても,厚! それに,字,小せぇ~~!! 誰だよ? 4才~8才って言ったヤツ,全然違うじゃん!(爆)


The House of the Red Slayer : Chapter 3 (2)

2007-12-16 15:38:37 | Athelstan・Doherty
1巻では,表紙の現場絵の中に,ちょこっと手がかりが写っていましたが,この巻もはたして写っているのでしょうかね。ひし形の窓,暖炉,ベッド脇のポットなども気になります。絵の中には見当たりませんが,ベッドの下か脇に,ひびの入った中身一杯のchamber potがあり,Cranston卿が思わず片付けさせたというような一文も。そんなモノも,わざわざ書いてあるという事は,もしかすると手がかりなのかもしれませんねぇ。(^^;)

chamber potと言うと,ハリポタの4巻で,ダンブルドアがトイレを探していた時に,chamber potで一杯の部屋を見つけたという話をしていたのを思い出しました。(笑) 西洋の昔の人達は,寝室にそういうものを置いていたんですね。ちなみに「potty」という言葉の語源は,こちらだそうで。(笑) 今日は思いっきりハリポタネタでした。(笑)

戻る途中で,彼らは,大きな熊を見ます。ノルウェーの王子から,先代の王様に贈られた物だとか。こういう動物を飼育するのも,Constable of the Towerのお仕事でしたね。やはり熊は,その絡みでしたか。その熊の面倒を見ているのは,Red Handという人物。彼は元は先代の王に仕えた石工頭だったのですが,奥さんと子供が殺されて以来,頭がおかしくなり,年金をもらってそこで暮らしているのだそう。


The House of the Red Slayer : Chapter 3 (1)

2007-12-15 08:26:27 | Athelstan・Doherty
AthelstanとCranstonは,現場を訪れます。

。。。そうそう,うっかり忘れてました,表紙絵。例によって,殺人現場,そして今回は,鎖につながれた熊と,騎士。その絵はテンプル騎士団のようですが,白い服の騎士はプロローグに出てきました。しかし聖ヨハネ騎士団の騎士達も,2章で登場してましたね。その辺は,確認するまでは何ともですが。。

Constable of the Towerは,現在は軍のお偉いさんの役割ですが,当時のお仕事は,塔の罪人の監督,塔のメンテはもちろん,軍のパトロン,そして王室の動物飼育監督→何と王室の見世物小屋が塔の敷地内にあったそうで。。(ほほう,熊の絵はその関係ですかね),その他旨みもいろいろ。テムズ川を航行する漁船や,船を使う旅行者から上納金を取ったり,ロンドン橋から落ちた家畜は自分のモノになったり(^o^;),ワイン業者からはワインを税金代わりにもらったり,‥したそうですよ。(現在も,海軍はラムを上納するならわしだとか(笑))

お仕事の引継ぎは「鍵」だそうです。ほほう,これは,オルサンクの塔(サルマンが鍵を置いて出て行った事)を思い出しますね。ネコパルト(汗)じゃない,カタパルトに続いて,指輪物語ネタですね。


The House of the Red Slayer : Chapter 2 (3)

2007-12-13 00:34:24 | Athelstan・Doherty
この本には,「Constable of the Tower」という人が出てきますので,早速,調べてみましたが,どうも辞書には満足できる説明がありません。。という事で,いつもお世話になっているWikipediaを見たら。。。。期待通り,ありました! Wikipedia様様ですね!(笑)ロンドン塔,そしてConstable of the Towerでございます。ロンドン塔の方は,特に,下の方の,1597年の図というのが,本とよく対応していて,参考になります。「Constable of the Tower」は,実在する役職で,現在もそのその任に就いている方がいらっしゃるんですね。ちょうどこの話の辺りの人達も載っておりますが,何と,ウマイ事に,ちょうど1377年頃の担当者の名前がわかりません。(笑)

そして,もう1つ,わからなくて困った言葉は,「Hospitaller」でした。これもまた,辞書を見ると,そもそも日本語の辞書には載ってなく,ODEには,「a member of charitable religious order, originally the Knights Hospitallers」と,ますますワケのわからない事が書かれています。(汗) 「Knights Hospitallers」これまた,英辞郎にも載ってなくて,Wikipediaで調べてみたら,。。。ありましたっ; こちらでございます。しかしこれでもまだピンと来ないぞと思い,さらにインターネットで見ると,何!? 聖ヨハネ騎士団の事だったか~~~!! これかっ!! な~んだ,そうだっ!! 上のWikipediaのページに,「Saint John of Jerusalem 」って書いてあったじゃんっ!!! そ~だよ,英語はJohnだよっ;こりゃー引っ掛かったね。ヤラレタ!(笑) ちなみに,こちらは,テンプル騎士団でございますっ。
ちなみに,それぞれの騎士団がどんないでたちだったかは,こちらで,「Hospitaller」とか「Templar」とか入れて検索すると,素晴らしいフィギュアの写真を堪能する事ができます。

何と,突如,サラディンの日の世界になってしまいました。(爆)
サラディンの日サラディンの日
価格:¥ 590(税込)
発売日:2000-11


冒頭のプロローグで出てきた騎士は,表紙にも載ってますが,その制服は,テンプル騎士団ぽいですね。


The House of the Red Slayer : Chapter 2 (2)

2007-12-09 22:56:26 | Athelstan・Doherty
Cranstonは,Athelstanを呼び出した理由を話します。表紙の事件ですね。娘婿に,弟に,屋敷付きの神父さん,なんか,1巻と似たような人間関係に囲まれていたみたいですね。やっぱ火サス系ね。(笑) あら? ビール酒場のオヤジの事件は,どうするんだろう? でも,このシリーズは,複数の事件を流すのがお約束だからなあ。。

Athelstanが気になるのは,Great Communityという,農民のグループです。このシリーズにも既に何度かその名は聞こえております。数年後に,John of Gauntの屋敷を壊した事件に関与したグループなのでしょうかね。。。世界史が得意だった人は,覚えているかもしれませんね。ワット・タイラーの乱とか。。

Athelstanは,自分の檀家さん達が,このグループに関わっているのではないか疑っているのはもちろん,自分自身,彼らの味方をすべきなのか,それとも,国の味方をすべきか,悩ましい所です。Cranston卿にも里心付いてるしね。(笑)


The House of the Red Slayer : Chapter 2 (1)

2007-12-05 22:24:52 | Athelstan・Doherty
平日は,まだハリポタを読んでいるので,こちらもなかなか進みません。1つの章が出揃った所まで待ったら,話を忘れてしまいますので,ちまちま更新します。(笑)

Athelstanと檀家さん達は,墓荒らしの事での議論が煮詰まっていた所だったので,Athelstan,珍しく,検視官の登場を喜びます。大好きなオジサンが来て,嬉しそうなBonaventureですが,ここで何故か,Cranstonがネコを嫌いな理由が明らかになります。彼ももちろん,100年戦争に関わっているわけですが,ある時,フランス軍と戦った時,何と,フランス軍が「ネコパルト」攻撃を‥(滝汗)そそんな~;,ROTKみたいな事(アレはクビパルトでしたが(汗))ホントにやってたんだ~~!! しかも,細菌(それは当時の事ですから,当然,黒死病でしょう)ばらまきが目的。つまり,生物兵器です。ひぇ~~,これはまた,現代的?!

Cranston卿は,Athelstanと一緒に,ロンドン橋の方へ向かいます。寒いと言うのに,相変わらず,混んでいるようです。パン屋さんが,腐ったパンを売ったとかで,くくり付けられていたり,娼婦が鞭打ちを喰らっていたり,やっぱり中世ですね。Athelstanは,何だか異常に静かな事に気付いてびっくり。何かと思ったら,テムズ川が凍っていたんですね。う~む,地球温暖化時代には,都会としては,かなり刺激的な自然現象です。


The House of the Red Slayer : Chapter 1

2007-12-02 17:47:18 | Athelstan・Doherty
いつものように,朝のミサ(Mass)の準備をしているAthelstan。彼は,まだErconwaldの教会に来てまだ1年経っていませんが,すっかり地域に解け込んでいますね。

一方,Cranston卿。最近,夫人のMaudeが何か冷たくて元気がないのが気になります。彼は,この頃しょうもない事件ばかりに当ってます。この間は,ハトの巣を取ろうとして梁から落ちて死んだ男を調べ,昨日は瀉血のやり過ぎで倒れて凍死した人。。。おお~~~,leechって,辞書には載っていませんが,医者って意味なんですよね。この言葉,指輪物語に出てきますよ。ペレンノールで倒れているエオウィンを見たイムラヒルのセリフでした。あまりに印象的な言葉だったので,ブログに書きました。‥が,実際,ホントにヒルの如く,血を取って治療するんですね。(汗~) アルカサルの番外編にも,「leech」という言葉は使ってませんが,瀉血をする人の話がありましたよ。

でも,Cranston卿の目を引いたのは,ビール酒場の主人行方不明事件,です。。。おっと,これ以上詳しい事は書きませんが。。(^^;)

年越しの準備でいろいろゴタゴタしている,Athelstanと檀家さん達の集まりの場に,早速Cranston卿がやってまいります。


Run!Run!Run!