三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

2月8日 真冬の入間基地でブルーが飛んだ日

2008年02月08日 | ノスタルジック航空写真館
今から27年前の
1981年2月8日 航空自衛隊入間基地

この日、機種変更にともなう F-86ブルーインパルスの
公式最終展示飛行記念行事が行われた


直前のゴールデンタイムにテレビ放送された
特番の影響もあったのか、この寒空の下
18万人もの人出を記録し
快晴で気温12度と当時のニュースが伝えていた
2月では暖かい日だったのか、寒くて困った記憶はない


この日は~
午前に 6機のブルーインパルスによる特別演技
午後には通常の5機によるラストフライト
その合間には 翌年に編成されるT-2ブルーインパルスの
展示飛行まで予定されるというマニア泣かせのプログラム
当時の防衛庁は粋なことを企画したものだ!

私は信州の自宅から友人と二人ででかけ
最前列を確保して、この歴史的イベントに参加


しかし、今手元に残るフィルムはカラーが2本分、白黒が2本分のみ

きっと持参したのがそれだけだったのだろうが (昔から貧乏マニアで・・・笑)
白黒フィルムは興奮していたのか
ブルーのタキシングが始まるまでにそのほとんどが消費されてしまっている
その4本の中から幾つかのコマをスキャナーで拾ってみた


当時のブルーインパルスのホームベースは浜松基地
そしてF-86戦闘機 5機で通常は演技していた
しかし浜松基地だけでは時々、6機によるダブルソロ演技が見られた
この日の午前中のフライトはこのダブルソロによる演技
(事前情報でこれが伝わってきた時の喜びは~ 爆発しそうだったよ!)

何気ない6機によるデルタも、普段の航空祭では見れないもの

エンジントラブルで機体を乗り換えるという
アクシデントもあったが、それもまた思い出
(3コマ目の白黒写真でバックに見える#960がエンジンダウンした機体)



ダブルソロによるカリプソ(バック・ツー・バック)
大好きな演技科目だがこれを見れたのは、この日が最初で最後


昼過ぎには次期ブルーインパルスのT-2機による展示飛行が行われた
機体は通常の練習機塗装のまま、スモークもなしで少し寂しいが
もう演技完成してるの? と思わせるくらい素晴らしいものだった

やはりこの演技も披露! 翌年の本番が楽しみになる演技だった

この一年半後に新T-2ブルーインパルスが誕生するのだが
いきなり栄光と挫折を経験することになるとは・・・




当時のブルー・パンフレットを(昭和49年と50年のもの)


こうしてハチロク・ブルーは最後に最高の花道で幕を閉じることができた

私にとってのハチロク・ブルーは
高校2年の航空祭デビューでの 初対面以来(雨で展示飛行はナシ)
航空祭では当然一番の楽しみ

単独機、編隊長を歴任された、隣町出身の小口氏が在籍していた時には
自分が親戚みたいに自慢したくなったものだ (爆)
そんなハチロク・ブルーは私にとってとても親近感のあるもの

あれから四半世紀以上もたったなんて・・・

 後日のテレビ特番で最後までブルー隊員にサインを
 強請っていた10歳位の少年は今でもマニアだろうか?
 先日ビデオ見ながら考えてしまった(笑)

ブルーはT-2に、さらにはT-4に世代交代してしまったが
今でもタキシングしていくブルーのジェットブラストのあの心地よい
臭いが顔にかかると、あの日のハチロクブルーが脳裏に蘇ってしまう
コメント (6)
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