三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

優々飛行 1 ~ 暫し鳥になれる日

2012年10月04日 | 信州まつもと空港
朝6時前に起きて窓から空を見上げる
ドン曇りで雲高も低く周りの山は雲の中・・・、外気は寒いくらい

慌てて現地のライブカメラを見ると
山のピークは見えているが、空の青さは確認できない

しばらくマイカーのない私は始発列車で松本へ

善知鳥峠(うとうとうげ)を越え松本平に入ると雲は切れ始めていた
遠くには穂高の山並みが朝日に輝くのが雲間に見える

松本駅で omegabooさん と一年ぶりの再会
前日までに苦労してお膳立てしてもらったおかげで
今日を迎えることができました、ありがとうございました

~1週間前にomegabooさん から届いたメールには
 「来週の天候悪いようですがどうしましょう」

 前週に小松基地航空祭へ行こうとした私は直前の天候悪化に挫折していた
 それの逆版を願い「もう少し様子みましょう」と返したのだが
 
 決行3日前には見事予報は晴れに変わり、即「決行」を連絡
 オマケに言ったのが、「上高地へ~」

 空港フェス中は機材等の関係で「フリーの飛行は無理」との関係者から
 omegabooさん のおかげで飛行OKの約束をもらっていた~

まつもと空港に到着すると、即フライトとのことだが心の準備がまだ・・・

今日の機体は昨年に続き、新中央航空さんのセスナ172 JA3988
booさんに「昨年と同じだよ」と言ってしまったが~


帰宅後に調べたら昨年は JA3989だった、歳のせいでということで(汗)
昨年も書いたがアメ車というのに機内は案外狭い(笑)

昨年の遊覧飛行記事に計器等の説明ありますので参考にしてください

まつもと空港を午前9時にタキシング開始、インターセクションで滑走路36を離陸する
スロットルをフルにした一瞬、プロペラのトルクで首を振るのをラダーでイッパツで止めるのは流石!
離陸時の空港データは、風が210゜方向から 4ノット 気温22℃ QNH29.88(高度計規正値)

西南西の風だから若干テールウィンド気味での離陸


FS(フライトシュミレーター)の延長として実機体験なので、計器画像が多い事をおことわりしときます
高度2920ft(フィート) 速度70kt(ノット) エンジンは2400rpm 毎分500ft(150m)で上昇中
(松本空港は海抜2200ft(約660m)あります)

画像は機体の姿勢や撮影角度等の確認もあり、意図的に機体の一部が入るように撮ってあります


北向きの滑走路36で離陸した機体は左旋回し
位置通報点の「Shima shima」(アルピコ交通の新島々駅)を目指す

参考にJCABの古い通報点チャート(V REP)よりの抜粋を

赤線が飛行コース、


機体は高山、上高地方面に通じる国道158号 野麦街道 沿いに飛行

この道路は高山に向う時に度々利用するので、地上からの見え方と比べながら飛べる
右に見える安曇野、白馬方面は雲の切れが悪いようだ
西風が強めなので、安曇野あたりの雲は山岳波の影響かな

「新島々駅」上空、ココを過ぎれば山岳地帯に入る


「Shima shima」通報点の計器盤の表示

高度4000ft 速度80kt 昇降計はプラス4 あたりを示している
昇降計は1分間に上下する高さを100フィートで表示、4 は1分間に400(約120m)フィート上昇
エンジン回転計は2400rpm 、正面遠くに見える山は乗鞍岳だ

(昨年のフェス直前に同じく上高地を目指す機体を見たことがあったが
    それは空港近くで旋回して高度を得ていた)

さらに機体は国道158号上空を山岳地帯奥を目指す
このあたりは梓川にダムが縦に3つ並ぶビューポイント
下流から「稲核ダム」、「水殿ダム」、「奈川渡ダム」

でも私はダムが大の苦手、画像は一番上流の「奈川渡ダム」上空から下流の2つを見るのみで許してね

奈川渡ダム 上空あたりの計器表示です

高度は5500(約1650m)フィート 速度 90ノット 昇降計 200 回転計 2500rpm


国道158号がダム上を走る「奈川渡ダム」上空からは、左に御嶽山 右には焼岳が
そして正面には乗鞍と、三つの火山を一度に拝められる



左に見える乗鞍高原の集落を過ぎれば、足元は上高地へのバス等乗換え地 「沢渡駐車場」


乗鞍高原から一山超えれば、秘湯「白骨温泉郷」

手前の山の裏辺りが温泉のようだが、上空からだと見過ごしそう

上高地へ侵入前の計器表示です

高度6400ft 速度85kt 昇降計300  回転計 2450rpm


正面の削れた山肌あたりが「ワラビ沢」、その左が安房峠で上高地の入り口だ
左前方には焼岳とその奥には陽射し受けた穂高が見え始め期待が膨らむ

実は私は信州に住みながら上高地は初めての訪問
安房トンネルを越えて高山方面には何度も行っているのに、トンネル手前の上高地ゲートは
いつも信号待ちの時だけ、横目で眺めるのみ
それを今日は空の高見から鳥瞰図なみに眺めようとしている

二つの筋がある山が「白谷山」標高2188m、その手前が「アカンダナ山」2109m 共に焼岳火山群だ
その左下に僅かに見える筋が「安房峠」、今では安房トンネルができたので通過車両は観光のみかな・・・



機体の正面に迫る「焼岳」2455m、活火山ということで先程から硫黄の臭いが機内にも入ってくる

                                                 ~つづく 
コメント (6)
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