マーチャンの写真日記(今を感じながら)

ついに退職の日が来ました。
この先どんな生活が展開していくのやら。
趣味の写真を中心に、つづってみたいと思います。

4月15日(木)  御柱を曳く 下社山出し(その3)

2010年04月15日 | Weblog
 ”今日二本目となる 春宮三の木落とし”(4月9日)

 木落とし坂を下りかけた所で私は綱から離脱して下から見物することになった。
振り返ったらカミサンの赤い帽子がぐそこまで下りて来ているではないか。
 私たちが坂を下りかけた時は御柱はまだ街の中であり、
御柱が坂の頂上に達する頃は曳き手はずっと下に来てしまうわけだ。
 私ももう少し頑張っていればよかった。
しかしこのあと、黄色いユニホームの元綱担当のエキスパート以外は皆綱から離れることになるのです。
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  御柱を曳く 下社山出し 2

2010年04月15日 | Weblog
  ”木落とし坂のセレモニー”

 木落としに先立ってセレモニーがある。
私の母校の中学校の吹奏楽部が「信濃の国」の歌を演奏しはじめた。
坂の上と下とで大合唱が起こった。
 ♪ 信濃の国は 十州に 境連なる国にして
   そびゆる山はいや高く 流るる川はいや通し
久しく封印していた脳の回路に何かが流れていく。

 このあと御柱の上に立って数本の木遣りが流れ、御柱は柱の三分の一位空中にせり出して来た。
御柱は後ろをロープで引っ張られ固定されている。ある以上せり出したところで斧でロープを切るのである。
 これは前後の重量バランスをみながら、御柱の先端が坂に着地する時のショックを和らげ、
姿勢制御にも役立つ技なのです。
これをしなかった昔は、御柱の落下姿勢が定まらず事故も多かったそうです。
 木落とし坂の上の旗が赤色から、緑色に変わったGO!だ。
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  御柱を曳く 下社山出し 3

2010年04月15日 | Weblog
 綱が切られた。
空中にせり出した御柱の頭がスーと斜面に下りて来る。
 ここからあとは自重落下である。
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  御柱を曳く 下社山出し 4

2010年04月15日 | Weblog
 最初はゆっくりに見えた御柱は、途中から加速するようにスピードを上げる。
私はここでカメラミスをしてしまった。
 今日は撮影枚数がかさむからとJPGで撮っていたが、
木落とし直前で気合が入ってRAWに切り替えたのだ。
 落ち始めで連写したカメラは肝心なときにシャッターが落ちなくなってしまった。
この次のコマはもう先端が見えない。なんとなんと。
 来年こそと言う言葉が使えない祭りなのに。
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  御柱を曳く 下社山出し 5

2010年04月15日 | Weblog
 凄しいエネルギーの前に人は虫けらのように見える。
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  御柱を曳く 下社山出し 6

2010年04月15日 | Weblog
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  御柱を曳く 下社山出し 7

2010年04月15日 | Weblog
 勢いの止まった御柱にわれ先に駆け寄る。
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  御柱を曳く 下社山出し 8

2010年04月15日 | Weblog
 斜面に土煙が立ち込める。
観客が口々に「きれいに落ちた、きれいに落ちた」と口にする。
姿勢をまっすぐに勢いよく下まで落ちることをきれいに落ちると言い、皆このことを大事にする。
 どこどこの御柱はきれいだったなどとお互いに競うのです。
反対に柱が横になったり、回転したりして落ちることを「あらびる」などと言っています。
 柱の先頭を乗りとおした人が柱の上に立ち、みんなの祝福と万歳の歓声が谷にこだました。
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  御柱を曳く 下社山出し 9

2010年04月15日 | Weblog
 ”引き継がれる御柱のDNA”

 木落としが終わると、山出しの終着点、注連掛(しめかけ)までは距離で1Kほどだ。
木落としが終わると綱を離れる人が多くなる。
 その為人を見つけやすくなる。後ろから声をかけられた。小学校の同級生だ。
初めて参加したことを話すと、東京からあいつとあいつ、なに子にも会ったよ。
故郷を離れている数人の名前をあげた。
 私も近くで同級生を見つけた。小学校の時は一緒になって先生に逆らい、
高校も一緒だった理屈っぽくて気むずかし屋の彼が、
進んで大きな掛け声を出して綱を曳く姿を不思議な気持ちで見ていた。
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  御柱を曳く 下社山出し 10

2010年04月15日 | Weblog
 山出しの終着地に着いた。
前方の小高い丘の上に曳き上げて、一ヵ月後の里曳きまで御柱はここでお休みだ。
朝からずっと下りで来たのに最後は坂を引き上げだ。
 朝四時に起床してもう十二時間は過ぎている。
峡谷に日が沈みかけようとしている。
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  御柱を曳く 下社山出し 11

2010年04月15日 | Weblog
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  御柱を曳く 下社山出し 12

2010年04月15日 | Weblog
 山出しの終着地、注連掛(しめかけ)に御柱は曳き上げられ、春宮四の御柱の横に着けられた。
ここで5月8.9,10の里曳きまでお休みする。
 すでに谷は日が落ちている。
18で田舎を離れ、サラリーマンの日々を送った私は移り住んだ地域にも根が薄い。
お祭りは私にとっていつも遠くのものであった。
 丸一日を綱を持ってゆっくりした歩みを続けていて、ふと眠気が襲ってきた。
周りの喧騒が遠くに聞こえた瞬間、私は祭りに溶け込んだ気がした。
 ツアーの旅行だったら決してこんな体験はできなかった。
「御柱を撮りたい」。
私の呟きをこんな形で実現させてくれた従兄弟夫婦に、しみじみありがとうを言いたい。

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  母の書いた 御柱の随筆  1

2010年04月15日 | Weblog
 今年は母の七回忌である。
七年前、葬儀の後に田舎のお墓に納骨に行った帰り、諏訪地方は御柱の里曳き直前であった。
 高速を走りながら「御柱だね」と言いながら帰路に着いたことを覚えている。
 
 母は生前俳句をやっていて「夏草」の同人だった。
たった一度だけ出した本の中に「御柱に乗る」という随筆がある。
 木落としで御柱が荒びた時の話である。
モデルになった人は、実家の近くの実在した人で私はよくワカサギを買いに行かされた。
 こんな機会に日の目を見れば何よりの供養と親孝行と思い出しました。
 
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  母の書いた 御柱の随筆  2

2010年04月15日 | Weblog
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  母の書いた 御柱の随筆  3

2010年04月15日 | Weblog

   御柱シリーズをこれで終わります。
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