詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
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カラスは人間以上に人間的だと思う (その1)

2008年12月06日 | 日記
僕がカラスに興味を持ったのは子供時代だった。賢治童話でほとんど唯一恋愛と戦争を扱った童話「烏の北斗七星」を読んでからで、この時以来カラスがいつも気になって、一時期は暇があるとカラスを追っかけて、その生態に観察の没頭の毎日だった。この賢治にはちと異質な恋愛と戦争についての物語はーhttp://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card1928.html

特に僕が忘れられないのは、故郷北海道での・・飼い犬の餌を樹の上から狙うカラス。犬がちょっとでも油断すると、樹の上からさっと飛び降りてきて、犬の餌をかっさらってくカラスには拍手喝采だった。

上記の賢治童話では、日本に棲む二種類の烏の戦争とそこでの二羽の烏の恋愛がテーマになっている。(恋の三角関係がテーマの「土神と狐」も恋愛物に加えるべきかもしれない)

この童話では、南方系で都会に住んでいて、鳴くときは喉が膨らんでてカアーカアーと鳴きながらゴミ箱をあさるハシブトガラスと、北方系でユーラシア全域に住むハシボソガラスとの戦争がメルヘンとは思えない切なさで描かれている。

「ゴンベが種まきゃカラスがほじくる」のカラスは後者の北方系ハシボソカラスで、おじぎをするようにガアーガアーと濁った声の鳴き声。時代劇で聞くカラスの声は、ほとんどがこのハシボソガラスの声とか。

その他にも色んなカラスの想い出がある。最近特に衝撃的だったのはー
《東京都は、カラス嫌いで有名な石原慎太郎知事(かつて、ゴルフのプレイ中にカラスに襲われた個人的なトラウマが原因)が、ミートパイにして東京名物にすべきだと提唱したことがある。これは実現しなかったが、後に東京MXテレビの番組企画で、テリー伊藤らが用意したカラス肉のミートパイを石原は食べる羽目になった。
カラスの繁殖が著しい東京などでは、ホームレスがカラスを食糧にしているのではないか?と言われることがあるが、全くありえないとは言えないにせよ、一般的とは考えられず(コンビニや各種飲食店の残飯などが豊富であるため)、これに関しては、多くは都市伝説の域を出ないものと推測される。》(「ウィキペディア」より)

カラスの肉は、食用には適さないと考えられがちだが、中には食用にする地域・文化もあり、鯨肉などに近い味という意見もあるとかでー

《2003年8月8日付の読売新聞報道(「カラスの肉は栄養豊富?帯畜大の食用化研究:北海道」)によると、帯広畜産大学畜産科学科関川三男助教授らのグループが、カラスの食用化を探る研究を進めている。研究は、将来の食糧難対策と、有害鳥獣として処分されるカラスの有効活用にメドをつけるのが目的。カラスの胸肉は、鯨肉にも豊富に含まれるミオグロビンと呼ばれる色素が多く、赤みが強いのが特徴。食感や味は鶏の胸肉に似ており、学生に食べさせたところ、評判も上々だったという。》(同上)

でも僕は、カラスと雀と鳩が大好きだ。できたら、よだれが垂れるのを我慢したいなと思う。鳩やカラスよりももっともっと雀も美味しいらしいけど・・

■相当な烏好きマニアが書いたと思われるのはーhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B4%89
■ここは内容的にもカラスについてのほぼすべてを網羅。画像も多くてーhttp://homepage3.nifty.com/shibalabo/crow/
■意外と知られていないカラスの真実についてはーhttp://www7.plala.or.jp/gm2/crow/index.htm