詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

世界の終り

2008年12月17日 | 日記
まるで明日にでも
世界に終りがやって来そうな
暗いニュースばっかりというのに
むしろ今すぐ
消滅すべき寄生虫どもの
膨大な税金を使ってのアリバイ証明

けれども現実は
もっともっと暗くて
もっともっと悲惨でいっぱい

死のうとなんて
一度も考えたことのない
奴らの屁理屈は
もうとっくに聞き飽きてしまった

世界の終りだってなんだって
ガリガリと噛み砕いて
心密かに
味わうしかない

明日世界が終りを告げて
まるで
捨てられた痩せた小猫みたいに
さ迷い続けることになっても
ぼくは決して忘れないだろう

この地上にも
燦燦と陽が降り注いでいた日のことを
誰もの顔が
希望に輝いていた日のことを
そして
一輪の花を
君に贈ったあの日のことを

偏愛映画・女優・監督ー「動くな、死ね、甦れ!」(カネフスキー監督) バーグマン・・

2008年12月17日 | Weblog
やっと2時間もの検索の結果、最近ビデオで観て感動した映画をとうとう発見した!それは、53歳にして長編第一作という世に出るのがあんまりにも遅れすぎた映画作家ヴィターリー・カネフスキーの過激な傑作「動くな、死ね、甦れ!」。

北海道の開拓地生まれの僕には、すべてのシーンが懐かしかったし、彼らの閉塞感が身に沁みるようにわかった。シベリアに抑留された日本人も多数登場しててその歌にもじんときた。

この監督が2年後、同じ少年少女を使っての続編「ひとりで生きる」も何故かいつまでも忘れられない映画だった。こっちの映画はつい最近のロシアが反映している。こんな奴が昔はたくさんいたっけな・・でも今の時代では、次々と無差別殺人鬼へと追い詰められつつある最中なのかもしれない。詳しくはーhttp://www.saturn.dti.ne.jp/~rus-eiga/arc/films/u/ugokuna/index.htm

アンゲロプロスってどっかで聞いたことがあるな・・と検索したら、なんと「旅芸人の記録」の監督だ!その映像美はベルイマンとも共通するのかも。僕の好きな監督ベスト10に欠かせない監督がまだかなり抜けてるみたいだ。

映像美では、ソ連のタルコフスキーも忘れがたい監督の一人だ。 『僕の村は戦場だった』(びっくりするほど美しい水の世界)『惑星ソラリス』(スタニスワフ・レム原作)や『ストーカー』(脚本のストルガツキー兄弟についてはーhttp://www.a-third.com/th/author/strprof.html)
20世紀の映画を語る時には欠かせない映画たちではと思う。『惑星ソラリス』も 『ストーカー』も原作の方がずっと面白かったけど・・

《「世界の救済」をテーマに、夢と空中浮遊、あるいは犬や水や馬や火などを象徴的に配して独自の映像美を追求した寡黙な作品群は、難解という評価もある一方で、全世界に熱狂的なファンを持つ。現在ではソ連/ロシアを代表する映画監督》(「ウィキペディア」ーhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BCより)

イングリッド・バーグマン(父親とその友人が大好きだったのを僕も受け継いだ)初期のベルイマン監督作品は、現在見直したい映画トップクラスかもしれない。とても饒舌にスウェーデン庶民の文化が撮られていた記憶がある。

これでもかというくらいに饒舌に実験的映像を多用する監督も、何かを隠すためにこそ・・象徴的映像を多用する監督も根は一緒なのかもしれない。