護憲派結集の核となる組織のための第一歩はー

それは、憲法９条に基づく国の安全保障を考える好著『９条で政治を変える　平和基本法』高文研（飯島 滋明／児玉 克哉）という本に描かれているような「平和基本法」制定を目指す全国民的な運動体を作ることではないだろうかと思う。

『国の安全保障とは、国民を守るとは、近隣諸国との友好関係は、など日本の今後の在り方を考える中で、憲法９条を具現化した「平和基本法」制定を提案している。そこにはこれまでに国民的合意が出来ている「非核三原則」「武器輸出三原則」「集団的自衛権（軍事同盟と海外派兵）の禁止」などの諸原則が盛り込まれることになるという。』（『９条で政治を変える　平和基本法』より）

具体的なこの本の中での提案はー
《その提案は、単に憲法９条を守る「確信と信念」だけでなく「現実政治の展開に向けた「９条にもとづく安全保障政策」を結集軸として呼びかけ、国民・有権者の前に提示しなければ説得力を持ち得ません。」と述べている。そして、「９条を具現化した政策を明示する」として、自衛隊を認めた上で、その持っている戦力を削減し「最小限防御力」として「非攻撃的防衛」の発想に立ち日本国土に対する「主権侵害行為を排除」することとしている所に特徴がある。

　平和基本法に盛り込まれる基本政策として、従来、国が合意、決定した以下の原則があげられている。

（１）非核三原則
（２）武器輸出三原則
（３）宇宙の平和利用限定原則
（４）集団的自衛権（軍事同盟と海外派兵）の禁止
（５）攻撃的兵器と軍事戦略の不保持
（６）文民統制および市民監視の徹底
（７）非軍事的国際貢献の積極的推進
（８）「人間の安全保障」

　これらの具体的展開等である。また本書中には全１３条にわたる「平和基本法案要綱」が提示され、日本国憲法を柱に自衛隊を「安全保障隊」とするなど具体的な提案が示されている。》

詳しくはーhttp://www.book.janjan.jp/0812/0812040892/1.php