詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

奇跡

2008年12月31日 | Weblog
奇跡を可能にする
唯一のものこそ愛

利己的な愛は
すぐさま霧散してしまうけれど

以前のぼくの体験
十数年間母を介護しながら
トヨタグループとやりあった体験を日記にアップして
「これは誰にでもできることではなく稀有のことだ」
というような事を書いたら
「思い上がるな」という書き込みが多く寄せられた
特に小説家とか詩人という人種から

けれどもぼくは
今でもそう思っている
むしろもっとやれたし
やるべきだったと・・
たぶん今頃は
とっくにあの世だろうけど

手紙が届く

2008年12月31日 | 日記
故郷の友から
すべて忘れてしまった頃に
きみの死を知らせる手紙が届く

北海道へ還ったら
真っ先に逢いたかったかったきみの
初恋のきみの死の知らが届く
その短い手紙の文末には
「お墓参りにいってやって欲しい」と

十年ぶりくらいに
卒業写真のなかの
君の横顔に見とれながら
喉を焦がす火酒を
何杯もストレートで飲干す

君と最後に話したのは
盲腸で入院した
見舞いに行った病院でだろうか

その窓から見えていたのは
遠い水平線と
船などほとんど浮いてない港と
工場街からの騒音を
ときどき切り裂くいて響く物悲しい汽笛

そっと君が尋ねる
「柿食べる?」
「うんありがとう」
柿がたくさん皿に盛られてたから
たぶんそれは晩秋のこと

柿を剥いている君の
指の一本一本を見つめずにはいられなかった
カーテンが揺れては
秋の陽射しが君の青白い頬を照らしていた

それから
とんでもないことを言った覚えがある
「手術の時にやっぱり毛を剃ったんだべか?」
柔らな微笑みのまま
柿の皮を器用に
剥き続けるばかりのきみだった

退院祝いのお返しを手渡たす時の
きみの笑顔が
まともに見られないほどまぶしかった
それはたぶん
もうじき卒業という初冬のこと


来年の夢 (写真は僕がずっと尊愛している詩人杜甫)

2008年12月31日 | 日記
波乱万丈の一年ももうすぐ終りですが、皆さんよいお年を!

来年はやはり、二種免許を取って介護タクシーをと思ってるところです。そこでぼくの詩の朗読を延々と流して、ぼくの詩集でも買ってもらおうかなと。

将来は、なかなか温泉に行けない人たちのために、車での温泉入浴介助や温泉・湯の花販売もやってみたい。
どうしてかというと、脳梗塞の後、ほとんど歩けなくなった母が、温泉に入ったら宿の女中さんも驚くほど一人でスタスタと歩けるようになったのを今でもありありと思い出すからです。

法律違反じゃないようだったら「無尽」的な相互扶助組織や、派遣切りや解雇に苦しむ非正規雇用者のためのNPOも。

それと、過激で抒情的な詩で一杯の詩集を全世界に向けて発信したいなと思う。もしも書店でpikkiの詩集を見かけたら、どうかよろしく!
来年が誰もにとっても素晴らしい年でありますように