詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

クリスマスの思い出 と「ホッケの開き」の思い出

2008年12月21日 | Weblog
クリスマスプレゼントは
まだ一度も
誰からももらったことがない

いつも
人ごみに紛れるように
俯いて歩いてるというのに
どうしてだかいつも
誰かに見つかってしまう

東京でも
札幌でも
つい最近の名古屋でも

札幌では
高校時代友達の誰もに
「あの娘が好きなんだ」と吹聴してた娘から
声をかけられてしまった

ボタンのとれた
よれよれの黒いコートに潜り込みたかった
その娘の笑顔がまぶしすぎた
「元気?」と聞かれたって
ぼくが元気だったことなんて皆無だ
風呂なんかはいつ入ったのか覚えてないし
食べ物といえばインスタントラーメンばっかり
飢えた狼みたいに
あてもなく街をうろついてただけ

クリスマスには
そんな思い出しかない
クリスマスなんか
くそくらえ!
クリスマスケーキに顔を突っ込んで
窒息死したくなるような思い出ばっかり


ついさっきネットサーフィンをしてて、麻生首相の「ホッケの開き」についての記事を目にした。

以前の日記にも書いたように、僕が一番好きなのは「ホッケの開き」だけど、内地で美味しい「ホッケの開き」を食べるのはもうとっくに諦めてる。

麻生首相が食べたと言っていた「ホッケの煮付け」は、採れたてじゃないと美味しくないし、ホッケという魚自体が、昔も今も最も安い魚なので、この料理を出す店は内地では天然記念物的存在だと思う。こんな料理を誰かに勧めたら、その人間に一生恨まれるに違いないなとも思う。

ぼくは時々、生きの悪いホッケに生姜を入れて時々作るけど、ホッケ好きの僕もあまり美味しいと思ったことが一度もない。

面白かったので、ホッケについての記事からの引用とリンクをーhttp://www.news.janjan.jp/government/0812/0812193821/1.php
《麻生太郎首相が11月に居酒屋で学生たちと食べたものが、本人が言ったようにホッケの煮付けだったのか、それとも居酒屋で一般的だった開きだったのかが話題となった。北海道在住の筆者は、実はホッケの煮付けも珍しくないことを知っているが、そんなことよりも今、麻生氏に考えて欲しいのは、日本の食糧危機に対する備えである。2048年には地球から食用魚がいなくなるという調査報告もあるのだ。

麻生太郎首相が11月9日に、居酒屋「北の家族」で学生たちとテーブルを囲み、何やらにこやかに話している映像がテレビに映し出されてから一ヶ月が過ぎた。その際、話題になったのは、あの場で首相の目の前にあったのが「ホッケの煮付け」だったかどうかということだった。道産子としてはびっくりで、あれは間違いなく「ホッケの開き」である。

 また翌朝、定例の閣僚顔見せで、青森3区選出の大島理森国対委員長が「ホッケには煮付けはありません」と言ってのけて、またもや一騒動。青森でホッケを買ったことがないので分からないが、少なくても北海道のスーパーや惣菜店では毎日とまでは言わないが「ホッケの煮付け」は並んでいる。

 家庭でも若い夫婦はどうか知らないが、我々は「生ホッケ」と生姜を薄く切って入れ、今でもよく煮つけで食べている。でも「ホッケ」に限っては、間違いがあっても不思議ではないと思うことがある。
ー後略ー》

今日スーパーで亡き母みたいな腰の曲がった老婆を見た

2008年12月19日 | 日記
その人は、山盛りの捨てられたキャベツの皮をどっさりと持っていった。

この国はあまりにもひどすぎる国ではないべかなと感じた。

ぼくの亡くなった母がだったら・・いったい僕はどうするんだべか?

まったなしの雇用対策や弱者救済だと思う。明日はほとんどすべての日本人の未来なのだから・・





まだまだ素晴らしいのかな日本人は?

2008年12月19日 | Weblog
史上最大の利益や資産を、派遣等の低賃金労働者からの搾取で肥え太りながら、ばしばしと首切りする大企業の一方で・・彼らを年齢・学歴に関係なくどしどしと採用しようという地方自治体や企業が現れつつある。

前者には不買運動が相応しいと思う。
後者には、なんとか皆な購買したりして支えるべきだと思う。
そうではないの?まだ僕らがまだまっとうな人間であるんだというんなら・・・・

現在もっとも急がれるべきなのは雇用問題だと思う。政府の宣伝マスコミのようになってるNHKや他の大マスコミでも三万以上の新しい失業者が年内に増えると言っているので・・来年初めには数十万単位になるに違いない。おまけに麻生首相は意地でも止めない、景気対策はやらない、雇用対策はやらないという意志が固いので、ショック療法が必要だと思う。

僕が考える日本変革案はー
①過去資産(自然・文化・歴史)の防衛が急務→自衛隊の半分を「災害救助隊」に変更する。(残り半分は段階的に将来の「国連軍」の中核に!)。

アジアでの唯一の国際機関「国連大学」と連携した「災害救助船&港ネットワーク」で太平洋アジア全域での人材育成・交流を試みる中核にする。国連大学を21世紀人類の難問解決の実践的研究・実践のセンターとすべきだ。何故なら軍・官僚・政治家は利己的に情報隠しをするのでいつまでたっても一プラス一が二以下だが、このシステムでは、どこの災害現場にも派遣可能だし、情報隠しのない人間交流は一プラス一が百にも千・万にも発展可能となる。

②個人生活の防衛が急務→憲法25条(生存権の保障)の実現が他のなによりも優先させることが肝心だ。何故なら雇用確保なしには何事も不可能だからだ。

国が真っ先になすべき事とは、税金の再配分機能による弱肉強食で敗者へと貶められた人々の救済だからだ。それができない国・政治家・官僚などは存在価値が皆無だからだ。

税金支援によるすべての希望者への技能アップ援助が必要だ。その具体策としては、市区町村毎に新設の「職業訓練・技能習得施設」がその中心にならなければならないと思う。ここで派遣等から追い出された若者や年齢差別で就職難の中高年は生存権を実現できるようになる。彼らと彼らを援助する行政(国は休耕田・耕作放棄地を買い取ったり賃貸し、地方は教育内容を充実)の共同作業が、食料自給率アップや荒廃した山野の自然復興や、日本の優れた農法・発行醸造技術・災害対策等が貧困と安全ではない食料に苦しむ世界を救うことになるだろう。

③起業・NGO・NPOを支援する新しい社会システムの創設が急務→前記の「職業訓練・技能習得施設」の一部門にこれらに詳しい講師を招いての部門を置くべきだ。何故なら日本の未来はここにかかってるからだ。
資金としても、伝統的な庶民の智恵の「無尽」「講」のような、会員からの資金や援助をプールして、見込みのありそうな企業家・NGO・NPOをどしどしと援助してゆくべきだ。そのようなNGO・NPOを国内外に展開しなければならないと思う。

④その他にも、憲法9条を国内外に広めてゆく多くの試みや、「時間貯蓄銀行」(社会貢献した時間を相互扶助的にやりとりするシステム)や「物々交換システム」等のあらゆる新しい試みへのチャレンジが急務だ。

僕が平成の坂本竜馬と信じる田中氏の最大の魅力は、妥協のなさとしがらみのなさと最悪最低だった長野県を立て直した実績だと思う。
そして平成版薩長同盟の理念とはー憲法9条と憲法25条(生存権の保障)の尊重と現実世界での実行であらねばならない!

平成版倒幕運動の西郷隆盛・大久保利通・高杉晋作・坂本竜馬等と思しき小沢一郎・管直人・福島瑞穂・田中康夫や、従来の護憲派や湯浅誠等の新たな労働運動家たちを結集する「尊王攘夷」に代わるスローガンは、憲法9条(反戦平和、戦争放棄)と25条(生存権の保障)」の尊重と、憲法で保障された生存権等の諸権利の実現ではないかと思う


時代はすっかり幕末的にー

2008年12月19日 | Weblog
景気悪化・首切り応援のために誕生した麻生首相は自公幕府最後の将軍様だろと思う 。
昨日「反戦な家づくり」さんのブログを読んでの最初の感想がこれだった。

それでは「尊皇攘夷」に代わるスローガンは?そして西郷隆盛・大久保利通・高杉晋作・坂本竜馬等に相応しい革命家の役割を果たすのはいったいだ誰なのだろうか?
前者はー「尊憲実権」という・・憲法9条(反戦平和、戦争放棄)と25条(生存権の保障)」の尊重と、憲法で保障された生存権等の諸権利の実現ではないだろうか?
後者はー小沢一郎・管直人・福島瑞穂・田中康夫や、従来の護憲派や湯浅誠等の新たな労働運動家たちではないかと思う。

「反戦な家づくり」ブログから一部をアップしたい。でもすべての日本人に全文を読むことを薦めたい。それはーhttp://sensouhantai.blog25.fc2.com/
《キャノン、トヨタ、日産・・・・・・ 日本の名だたる大企業が、軒並み解雇解雇の大合唱だ。

いったい何十万人、何百万人の失業者があふれ出すことだろう。史上最高の利益をたたき出していたときには、ワーキングプアを大量に生み出し、ちょっと景気が悪くなったら恥も外聞もなく一気に解雇の嵐。
何の迷いもないこの暴挙を見て、御手洗の言うような「苦渋の選択」だと感じる人がいるだろうか?

むしろ、「この時を待ってました」とばかりの大量解雇ではないのか、という気がしてくる。この日のために セッセと非正規化を進めてきたのさ ふふふん♪ ご機嫌な御手洗たちの歌声が聞こえてきそうだ。
  ー中略ー
大企業の社員は、さすがにすぐには解雇しにくいだろうが、現在の非正規社員の大量解雇がまかり通った暁には、正社員解雇のための条件に手を伸ばしてくるのは間違いない

■■
だいたい、こんな急激な国を挙げての大量解雇は、不景気をますます加速するのは誰の目にも明らかだ。にもかかわらず、体力のありそうな企業から真っ先に解雇を強行しているのは、なんらかの目的があると見るべきだろう。

それはおそらく、新たな財閥の形成、資本の大再編ということでないか。戦後の財閥解体は、不徹底なものではあったけれども、国の方針をまるごと牛耳ってしまう巨大財閥の力を削いだ。

それが、トヨタなどの新興勢力の勃興や、アメリカ資本の介入を経て、新たな形で再編復活されようとしている。いくつかの資本グループの談合で、国の方針がすべて決まってしまうような状態を作り出そうとしている。

そのためには、資金を貯め込んでいる会社ほど、早いこと首切りをして資金を温存し、財閥の地位を固めようとする。出遅れた会社は、支配されないように、やはり資金を残そうとして首を切る。
もう、生産や景気など二の次である。

■■
今年の7月以降、日本の株式市場の半分をしめる外国人投資家は、売りまくりになっている。一方で、国内の個人や法人は、実はせっせと株を買っている。アメリカ資本による買収から、国内財閥による再編へと転換していることが垣間見える。
  -中略ー

■■
こうした流れが進行しているのでは、という目で麻生内閣の迷走を見てみると、やはりこれは確信犯だろうと思われる。誕生と同時に「不景気だ、リセッションだ」と叫んだのは、ただアホだからではない。

不景気を回避したいのならば、まず景気対策を考え実行してから、リセッション入りしたと宣言すればいい。しかし、麻生のやったことは正反対だ。まだ実質的な被害が広がる前に、大声で「不況だ不況だ」と騒ぎまくって不安感をかき立て、その挙げ句に景気対策はどんどん先送りして、不安感を絶望感にまで育て上げた。

これはどう見ても、意図的だ。
「この際、ばっさりと人員整理するから、不況だ不景気だと大騒ぎしろ」 「それで浮かした資金でどんどん企業買収するから、当分は株が下落するようにしておけ」 という国内財閥組の意向と、「二束三文になるまで株を下落させたら、一気に買い戻すから、とことん暴落させろ」 「その後は日本の会社の利益はアメリカのもんだ」 という寄生虫アメリカ資本の意向の、両方が一致して麻生の「不況だ~」の絶叫になった。

というわけで、麻生は景気を悪くして、企業の首切りを応援するために誕生した総理大臣だ。支持率が下がるのなんて、最初から分かっていたはずだ。最後には使い捨てられるのは分かっていながら、「悪いようにはしない」なんて言われてその気になってしまう、下っ端悪役のようなものだ。

だから、いくら支持率が下がっても、麻生は自分で解散はしない。最初からそのつもりだ。来年9月までメチャクチャをやり通して、その後は財閥の一員として悠々自適の余生を暮らすのだろう。

■■
政権交代をしないことには、地獄が目の前に迫っている。自分では解散する気のない麻生を、いかに解散に追い込むかだ。続々と増え続けるクビキリ被害者の怒り、予備軍の不安を、どう力に変えるか、にかかっている。

その点では、民主党が「政局」を作ろうと努力していることは評価したい。
むしろ、社民や共産のほうが、形式主義にこだわって本気でケンカをする迫力がない。  -中略ー

百万に上るであろう解雇の恨みを真剣に受け止めない野党は、存在意義を失うだろう。
恨みと怒りと不安を、解雇した社長や上司だけでなく、麻生に対してぶつけよう。
とにもかくにも流れを変えなくては、生きていく道筋が立たない。》

アホウドリの国ー日本

2008年12月18日 | 日記
アホウドリというのは
まだ見たことがないけれど
阿呆みたいなのが
わんさかいる国は知っている

異常なほどに清潔好きが多くて
匂いにも敏感なアホウドリだらけの国日本
ダイオキシンや塩素だらけの空気や水や
売国奴的農水省や厚労省のおかげでの
汚染米や農薬まみれや薬害や
有害化合物に汚染された食物ばかりを
日々与えられているというのに
清潔も匂いもグルメも糞もないだろうに
アホウドリどもよ

世界一の債権を持つ国
世界第二位の金持ち国であり
海外支援がトップクラスでありながら
もう十年間も年間三万人以上の自殺者や
リストラや派遣切りで
食うや食わずの路上生活者で満ち溢れ
貧困や不安に怯える割合が世界一とか

生産力も世界第二位とかいうのに
有り余る物に囲まれながら飢えさらばえ
まともな家さえも
一生かかっても買えないのだとか
軍事費も5番目の多さというのに
殺人鬼や強姦魔だらけの
侵略しか頭にない米軍の下請軍隊だとか

その国の国民は
はるかに長い間
奴隷や家畜よりも悲惨な生活
うつろな状態だという

イラクやアフガンでの
侵略戦争もこの国のせいだった
一番大切な兵站や金庫番や後方支援基地が
この国の役割だった
世界金融不況もこの国のせいだった
この国のゼロ金利の資金が
投機マネーとして世界中を破壊し尽くしたのだ

こんな国や国民は
存在しない方がいいのではないのか
とは言っても
人類自体が
地球のエイズウイルスみたいな存在だけど・

世界の終り

2008年12月17日 | 日記
まるで明日にでも
世界に終りがやって来そうな
暗いニュースばっかりというのに
むしろ今すぐ
消滅すべき寄生虫どもの
膨大な税金を使ってのアリバイ証明

けれども現実は
もっともっと暗くて
もっともっと悲惨でいっぱい

死のうとなんて
一度も考えたことのない
奴らの屁理屈は
もうとっくに聞き飽きてしまった

世界の終りだってなんだって
ガリガリと噛み砕いて
心密かに
味わうしかない

明日世界が終りを告げて
まるで
捨てられた痩せた小猫みたいに
さ迷い続けることになっても
ぼくは決して忘れないだろう

この地上にも
燦燦と陽が降り注いでいた日のことを
誰もの顔が
希望に輝いていた日のことを
そして
一輪の花を
君に贈ったあの日のことを

偏愛映画・女優・監督ー「動くな、死ね、甦れ!」(カネフスキー監督) バーグマン・・

2008年12月17日 | Weblog
やっと2時間もの検索の結果、最近ビデオで観て感動した映画をとうとう発見した!それは、53歳にして長編第一作という世に出るのがあんまりにも遅れすぎた映画作家ヴィターリー・カネフスキーの過激な傑作「動くな、死ね、甦れ!」。

北海道の開拓地生まれの僕には、すべてのシーンが懐かしかったし、彼らの閉塞感が身に沁みるようにわかった。シベリアに抑留された日本人も多数登場しててその歌にもじんときた。

この監督が2年後、同じ少年少女を使っての続編「ひとりで生きる」も何故かいつまでも忘れられない映画だった。こっちの映画はつい最近のロシアが反映している。こんな奴が昔はたくさんいたっけな・・でも今の時代では、次々と無差別殺人鬼へと追い詰められつつある最中なのかもしれない。詳しくはーhttp://www.saturn.dti.ne.jp/~rus-eiga/arc/films/u/ugokuna/index.htm

アンゲロプロスってどっかで聞いたことがあるな・・と検索したら、なんと「旅芸人の記録」の監督だ!その映像美はベルイマンとも共通するのかも。僕の好きな監督ベスト10に欠かせない監督がまだかなり抜けてるみたいだ。

映像美では、ソ連のタルコフスキーも忘れがたい監督の一人だ。 『僕の村は戦場だった』(びっくりするほど美しい水の世界)『惑星ソラリス』(スタニスワフ・レム原作)や『ストーカー』(脚本のストルガツキー兄弟についてはーhttp://www.a-third.com/th/author/strprof.html)
20世紀の映画を語る時には欠かせない映画たちではと思う。『惑星ソラリス』も 『ストーカー』も原作の方がずっと面白かったけど・・

《「世界の救済」をテーマに、夢と空中浮遊、あるいは犬や水や馬や火などを象徴的に配して独自の映像美を追求した寡黙な作品群は、難解という評価もある一方で、全世界に熱狂的なファンを持つ。現在ではソ連/ロシアを代表する映画監督》(「ウィキペディア」ーhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BCより)

イングリッド・バーグマン(父親とその友人が大好きだったのを僕も受け継いだ)初期のベルイマン監督作品は、現在見直したい映画トップクラスかもしれない。とても饒舌にスウェーデン庶民の文化が撮られていた記憶がある。

これでもかというくらいに饒舌に実験的映像を多用する監督も、何かを隠すためにこそ・・象徴的映像を多用する監督も根は一緒なのかもしれない。

時代のキーワードは「反貧困」と「護憲」!ー「世に倦む日々」さんの今日のブログでも「貧困」について

2008年12月16日 | 政治
その一部を、大きな感動ともにコピーしたい。全文はーhttp://critic5.exblog.jp/10043204/#10043204_1

《グローバル市場で圧倒的な競争力を持ち、世界中で商品が売れて過去最高の利益を何年間も出し続けたのは誰なのか。その競争力や空前の利益は、誰の犠牲によって産み出されていたのか。経理の金庫の中に入ったはずの何年分かの「過去最高の利益」は、どこかに消えてしまったのか。真っ先に派遣労働者の大量解雇を行った大企業で、倒産の危機に瀕している会社はあるのか。同じグローバル市場で競争している欧州の企業と政府は、この不況にどう対応しているのか。

ドイツのダイムラーは、従業員に給与を保障して一時帰休で凌いでいる。欧州の企業よりぶ厚い内部留保(過去利益の蓄積)を持っている日本の企業が、従業員の解雇という最終で最悪の経営合理化手段を避けられないはずがない。現実には、湯浅誠が言っていたとおり、トヨタやキャノンのような、今年上半期まで過去最高の利益を出していた世界に冠たるエクセレントカンパニーが、他の企業に先駆けて、まるで手本を示すように、冷酷無慈悲に派遣労働者の首切りを実行しているのである。「グローバル市場の競争」や「企業の生き残り」は首切りを正当化する理由にはならない。内部留保のわずかな部分を手当てするだけで、あるいは株主配当を減らすだけで、失業者を出さずに抱え置くことは十分できる。門脇英晴の説明が当を得たものなら、ダイムラー社は来年早々に倒産しなければならなくなるだろう。経営環境が悪化すれば簡単に労働者の首を切る新自由主義の経営思想が身に染み付いているから、日本の企業は欧州と同じ対応ができないのであり、門脇英晴の空疎な常套句が正論でまかり通る。

新自由主義のイデオロギーが社会を支配しているとは、具体的にはこういうことであり、溜めた利益が腐るほどあっても、株価のため、株主のため、今期の利益のため、経営者は自由に労働者の首を切り、切られる労働者は黙って無抵抗に現実を受け入れるのであり、経営者の首切りを擁護し正当化する人間が政府の諮問会議の委員になって労働法制を差配するのである。新自由主義者が会社の経営者であるとき、企業の社会的責任とは、失業者を出さないように努力して社会不安を抑えるのではなく、大量のホームレスを街に掃き出し、格差社会をさらに純化して、株主や富裕層に満足と安心を与えることなのだ。「企業の社会的責任」の意味が違うのであり、理想とする社会が最初から異なっている。「グローバル市場の競争」云々は単なるこじつけの枕詞で、そう言えば誰もが納得して簡単に頷くからそう言っているに過ぎない。グローバル企業である日本の製造業が賃金が安いはずの中国や東南アジアに出て行かないのは何故なのか。日本で作る方が安くて品質のよい製品が作れるからである。労働力のコストパフォーマンスがよく、首も簡単に切れるからだ。

オランダの事例の後、番組の後半では職業訓練の話題になり、門脇英晴が、日本では労働者の教育訓練が成果が上がらないとか、非正規労働者の職業訓練は企業だけに負担させるななどと言っていた。日本では教育訓練の成果が上がらないとは、一体どのような現実を指して言っているのだろう。意味が不明だ。

NHKの今回の番組の結論は、オランダ並みの賃金と社会保障(教育訓練・失業補償)を派遣労働者に与える代わりに、日本もオランダ並みの消費税(19%)に引き上げようというものだった。鎌田靖の『ワーキングプア』を別にして、この種の問題を扱った最近のNHKの報道番組は、常にこの結論に向かっての一点誘導になる。昨年末から、NHKの報道での「社会保障=消費税」の言説攻勢は凄まじく、朝日新聞と同じく世論固めに余念が無かった。5月の第1回放送でも、落としどころは消費税増税論で、吉川洋が「持続可能な制度」と「給付と負担の均衡」を唱えていた。討論が編集されて放送されている可能性もあるが、湯浅誠と神野直彦にはもっと反論をして欲しかった。政府は国民に約束をしていたはずである。消費税を上げる前には、税金の無駄遣いをやめ、天下り法人の整理をして、まず官僚機構が大鉈手術の痛みに耐えて、その上で国民の納得を得て消費税を上げるのだと。その約束を果たしてもらわなければならない。しかるに、官僚の無駄遣いは年々甚だしくなり、隠蔽工作も大胆で露骨になっていて、居酒屋タクシーなど以前はなかった無駄遣いが公然と行われている。予算を見ると、結局、国の出先機関の廃止統合は見送られた。

官僚とマスコミの言う社会保障費の支出増の説得で、われわれは簡単に消費税引き上げを受け入れてはいけない。その前に、天下り公益法人を整理解散する方が先であり、国の出先機関を廃止して地方自治体に移管する方が先だ。特別会計の無駄を絞る方が先だ。官僚が身を削った後でなければ消費税増税を受諾してはならない。約束の履行が先だ。最後に、12/14の朝日新聞(10面)に大佛次郎論壇賞の発表があり、湯浅誠の『反貧困』の受賞が決まったことが紹介されていた。まさに今年の論壇を代表する一冊で、私が選者でもこの作品を推す。この本は古典になるだろう。大学の社会科学系の学部の教官ならば、新入学生の必読文献に指定して読ませるだろう。そして単なる古典ではなく、政治と社会を動かす歴史的な文献となり、大袈裟に言えば、『共産党宣言』のような地位を得ることだろう。受賞についての湯浅誠の発言がきわめて印象的だった。「大変光栄ですが、私は論壇の人間ではないので、複雑な気持ちもあります。私が受賞したのは、論壇の社会的なメッセージ力が落ちているからでしょう。研究をよく続け、専門的な知識がある人たちに、もっとメッセージを発してもらいたいと思います」。

同感だ。こう言ってくれる人間が現れることを、私は何年待ったことだろう。期待した指導者がやっと出てきてくれた。》

ぼくの好きな日本のエッセイストベスト10

2008年12月16日 | 日記
ついさっきまで読んでいた開高健「最後の晩餐」は、間違いなくその上位に位置する本で、もう何度読み返したか忘れてしまった。

最近いよいよ円熟してきた女性作家角田光代氏の解説を引用することにー
『書く上で、また生きる上で、自分に課しているいくつかの事柄が私にあるのだが、その出どころはみな、開高健の言葉である。  -中略ー
グラスに口をつけたら最後まで飲み干しなさい。これもまたこの作家の言葉であり、私は日々、これを胸の内でつぶやきながら文章を書き、酒を飲み、そうして日々を生きている。この作家からもらったもの、今も受け取っているものは、あまりにも多い。』

僕が好きな日本のエッセイストベスト10は(古い順に)-
①正岡子規(野球について) ②寺田虎彦(科学について) ③井伏鱒二(釣りについて) ④花田清輝(アバンギャルド芸術について) ⑤坂口安吾(歴史について) ⑥寺山修司(競馬について) ⑦開高健(料理について) ⑧司馬遼太郎(歴史について) ⑨清水哲男(俳句&詩について)色んな現代詩が読めるページは→http://www.catnet.ne.jp/f451/ebk.html
⑩清水鱗造(詩とコラムがファンだと自己紹介してしまった事もあったので)ーhttp://www.eonet.ne.jp/~log-inn/04chosya_si.htm#

花田清輝と寺山修司以外は青空文庫で無料で読めるので是非ーhttp://www.aozora.gr.jp/

与党にも民主党にも不満な理由はー

2008年12月16日 | 政治
その場しのぎ的な思いつきを選挙用公約として垂れ流している印象が強い点だ。もうちょっと景気のよい未来的な政策をスローガンにしてもらいたいなと思う。

例えば僕が必要と思うのはー
①所得倍増をはじめとする景気回復のための「未来のための倍増計画」だ。10年間をかけて、国民所得も、正規雇用も、自然環境回復も、地方に使い道を任せた公共事業・失業対策事業・人材育成職業訓練施設も、医療介護・教育・社会的インフラ整備・社会保障・セイフティネットもすべてを現在の倍増にする。
②その手始めとして、疲弊しきった国民生活・地方経済のための「給付金」は最低でも20兆円以上税金から払い戻す。今まで取り過ぎてきたので当然だと思う。四人家族一世帯当たり65万円以上支給する。官僚・公務員・富裕層は辞退してもらって、その分を障害者・母子父子家庭・失業者等の弱者に手厚くする。
③公共事業や失業対策事業や人材育成のための職業訓練施設(看護・介護のための東南アジアからの海外研修生並にその訓練期間中の生活費を補助すべきだ!)も倍増して、その運用や税の使い道は地方に任せて、地方を個性ある競走し合うものにする。
④消費税増税はとんでもない景気悪化をもたらすので、景気回復のために食料品は無税にする。
⑤すべての税金を4分化すべきと思う。従来の国家的各省庁と21世紀的な政策のためにと、都道府県と各市町村へと。中央各省庁・○○法人が税金から裏金化した埋蔵金(=特別会計)は、そのすべてを直ちに未来のために使うべきだと思う。予算が少なくなれば、従来は特権・利権にあぐらをかいて来た官僚たちも、少しはsの優秀らしい頭脳を国家・国民のために使うのではないのだろうか?

今日は蕎麦三昧。北海道の「鶏南蛮そば」が絶品だった!

2008年12月14日 | Weblog
今日は蕎麦三昧。北海道の「鶏南蛮そば」が絶品だった!
蕎麦は山形か長野か岩手に限ると思っていたが・・このサークルKで買った即席カップ麺のだしは抜群に美味しかった。鶏肉もかなり多かった。これで百数十円はかなりお徳だ。池田ワインで有名な池田町の十勝新津製麺株式会社販売。

蕎麦は究極のダイエット食で、三食食べても飽きないのが蕎麦。蕎麦湯も栄養たっぷりで、焼酎割りにとても重宝。

今年の年越し蕎麦は、このだしで山形・長野・岩手の蕎麦を食べ比べてみようかなと思ってる。
ぼくの好きな蕎麦ベスト3はー
①ニシン蕎麦(身欠きにしんを一晩米のとぎ汁に漬けて)
②大根下ろし蕎麦(ザル蕎麦はやっぱりこれ)
③山菜なめこ蕎麦(ぬるぬる感が好き)
④納豆蕎麦(健康のためには)
⑤天麩羅蕎麦(時々無性に食べたくなる)

「給付金」を200兆円にという発想の転換が必要。是非民主党公約に!

2008年12月14日 | 政治
現在国の借金は857兆円あるという。地方の借金を含めるととっくに1000兆円を超えている。そして国の借金のほとんどは、官僚たちが意図的に作ってきたものだ。談合や天下り用の○○法人や特別会計等のために。
「給付金」を2兆円ではなく200兆円にしたらどうかというのが「世に倦む日々」ブログでの主張で、一部をコピーすることに。全文はーhttp://critic5.exblog.jp/10033333/#10033333_1

《日本人は日本人の歴史を大事にして、自分たちの成功体験を足下に踏みしめて、誇らしくそこに立ち戻って、新しい歴史的経済政策の挑戦に「所得倍増計画」の名前を付ければよいのである。+5%の成長を15年間続ければ、GDPは2倍になる。15年間は長いが、バブル崩壊からすでに16年間も経っていて、この間、経済はゼロもしくはマイナス成長だった。》

《竹中平蔵が経済財政担当相の頃は、毎日のようにテレビで国の借金時計の報道がされ、「聖域なき構造改革」の正当性を国民に納得させる言説装置として使われてきた。小泉構造改革の間に、イージス艦が購入され、東京湾横断道路と中部国際空港と神戸空港と静岡空港が建設され、財政赤字は際限なく膨張したが、マスコミは政府の無駄遣いや官僚天下りと公益法人については何も言わず、国の借金時計を報道するときは、社会保障費の削減を言い、合わせて消費税増税を訴え、社会保障か消費税かどちらを取るかを視聴者国民に迫っていた。》

《その主張を補強する材料として「財政赤字」を言い続ける。日本の財政赤字は官僚が作り出したものであり、官僚が天下りと無駄遣いのシステムを維持する限りは財政赤字は膨らみ続ける。957兆円の赤字はすぐに1000兆円を超え、1100兆円を超える。》

《もうそろそろ立ち上がる時期であり、われわれ日本人が持つ技能と生産力を正当に経済成長の軌道に乗せ、人の暮らしを欧州並みの先進国らしい豊かさのレベルにして、経済大国に相応しい充実した公共のストックを持つべきときなのだ。バブル崩壊のあと、不良債権処理のために、われわれは間違った薬を新自由主義者に投与され、その薬を服用し続けたためにさらに体を害した。死の一歩手前で処方薬の誤りを悟ったのであり、この薬を体に入れることをやめれば、身体は元通り正常な状態に回復する。国内市場は25年前の時のように活性化する。新自由主義のイデオロギーに汚染された心身(思想と法制度)を洗浄すれば、毒を吐き出した日本は体力を回復することができる。》

《ここに、定額給付金についての森永卓郎の議論がある。給付金など論外で無意味だとする世論が圧倒的に多い中、エコノミストの森永卓郎の主張は少し異なった視角のもので、今回の給付金が景気対策として効果薄なのは、給付金の政策そのもののに問題があるからではなく、規模が小さすぎるからだと言っている。投入する総額を2兆円ではなく15兆円規模にして、1世帯50万円ほどにすれば、消費を刺激する効果が十分出るという見解を示している。私も森永卓郎と同じ意見だが、さらに規模を大きくして、20兆円ではなく200兆円を投入すれば、確実な景気対策の効果が現れるだろうと考える立場である。森永卓郎は、専門家の認識として、15兆円の財源は簡単に出せるとしている。ここでは財源の問題を横に置いて、効果の面だけを考えてみよう。2兆円で4人家族の1世帯で6万5千円の支給、これが麻生首相の給付金政策。規模を15兆円にして1世帯50万円の給付金、これが森永卓郎の給付金政策。》

《官僚が無駄に税金を使い、財政赤字を膨らみ続けさせるのなら、ここで思い切って給付金200兆円を財政出動した方が、国民経済にとってよほど合理的で効果的なのではないか。百年に一度の国難の経済危機を打開するとき、通常の経済政策の手法や規模は恐らく通用しない。肉を切らせて骨を断つ乾坤一擲の政策の決断が必要であり、それは歴史的な政策であり、そのためには経済政策の立案と実行を官僚の手から奪い、言わば「革命政府」の手で実行する必要があるだろう。》

日本の官僚はぐうたらで、浪費体質が染みつき、言わば、競馬とパチンコとキャバレー三昧の日常生活から離れられないのである。高い寿司屋と焼肉屋でしか外食ができず、国民の税金をドブに捨てる反復行動でしか日常業務ができない。官僚の頭の中にあるのは、新しい公益法人を作って予算を付けることだけだ。ネイティブに散財される仕組みが回っている。

何もしなくても借金は857兆円から1057兆円になる。官僚が計画的に財政赤字を増やして行く。それならば、国民のために200兆円の借金を使い、危機打開のための歴史的な内需創生に振り向け、日本版ニューディールである「新所得倍増計画」を起動させた方がいいのだ。》(「世に倦む日々」より)

バラード (推敲形)

2008年12月13日 | 日記
市営グランドの柵を乗り越えたら
そこは満天の星々
ぼくだけの舞台に流れ星が堕ちてゆく
なにひとつ
歌の聞こえてこない市営グランド

寝そべって見上げれば
漆黒の空も 
冷え冷えする地球も
まるで魚みたいだった人間たちも
蒼穹をゆく雲のような欠片

円形競技場みたいな市営グランドを
素足で歩いてみたよ
まるで
人類が死に絶えた後の渚みたいに

喚声など
もうとっくに遠い過去のこと
きみの
「頑張ってね」という嬌声も

花火が欲しかったので
バーンと
虚空に喚声を上げると
市営グランドを囲むコンクリートが
それを反響させる

さよなら
いつも風の中で舞っていた20世紀よ
さよなら
いつも家畜よりも
ずっとずっと惨めな
奴隷の生き方を選んでたぼくらよ

いまいちばん観たい映画&政治家について

2008年12月13日 | 日記
原作は、『1984年』(僕の好きなSFのベスト3に入る!)一作で現代SFの新しい地平を切り開いた現代SFの父ジョージ・オーウェルの「動物農場」(ロシア革命やスターリンとトロツキーとの争いやその後のスターリン独裁を戯画化)。

スペイン内乱に従軍したドキメンタリー「カタロニア賛歌」や、ビルマで支配者側イギリス警官としての体験の「象を撃つ」も素晴らしいドキメンタリーだった。

最底辺生活者の生活のルポ作品を描こうと、1928年から1929年、文章を書きながら、後には皿洗いとして働きながら、パリで暮らす。1930年から1931年はロンドンとロンドン周辺を、浮浪者にまじって放浪する。その経験をもとに1933年に最初に書かれた『パリ・ロンドン放浪記』もまた20世紀を代表する素晴らしいドキメンタリー文学だったなと思う。

なんと半世紀も前の1954年に作られた長編アニメで、ハラス&バチュラーの「動物農場」(英)。CIA(米中央情報局)が資金を出したという。「ソビエト神話の正体」を暴いたとされるオーウェルの『動物農場』は、CIAにとって反共イデオロギーを高める格好の素材と映ったのだろとか。その後のスターリンによる膨大な人民の粛清の予言的な作品だったと思う。
この歴史的に貴重な「動物農場」は12月20日、東京◎渋谷のシネマ・アンジェリカ、立川シネマシティほか全国順次ロードショーとか。詳しくはーhttp://www.labornetjp.org/news/2008/1228971175165staff01

漢字を読めず失言が多い麻生総理の問題と、政治家の資質の問題は分けて考えるべきだと思う。

違法な差別発言(麻生総理は女性差別や先住民差別発言も多かったけど)は大いに問題にされるべきだけど、一般常識がない政治家を、政党の候補者としたり、国民が選ぶのは自由だろと思う。それはあくまでも選ぶ側の問題だろから。

ただ問題なのは、人気をあてにして、員数合わせのために、自民党だったかがMという女性アナウンサーを候補者に選び、当選したケースはあまりにも無責任で、国民を馬鹿にしているのではと感じた。自民党に反対する内容の事を言っていたのに、それを撤回しての立候補だったので・・

こんなケースは、政党がその人気をあてにして、員数合わせのために利用しただけと言われても仕方ないのではと思う。そしてそんな政治家が大半なのは悲しいことだ。あまりにも主義・主張や信念があるんだかないんだかわからない政治家が多すぎる。

それ以外なら、色んな立場の政治家が色んな立場の有権者の代表となるべきだと思う。

原っぱ

2008年12月09日 | Weblog
夢のなかの原っぱに
たったひとり立っています
もう誰だったかわからなくなってしまった
きみの姿を待ちながら

どこへ通じているのか
どこからやってきたのか
わからない道が一本

その道のすぐ側には
青空を写す池がひとつあって
それはまるで
なんでも写す魔法の鏡だったから

気づかずに裏切ってしまった人を
思い浮かべています
池一面の水草よりも
頼りなげにゆれながら

どっちへの方へいくべきなのか
わからなくなってしまったので
風と一緒に
原っぱに立ちつくしています