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田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

モルゲンロートを撮る

2013-01-17 21:53:13 | 山歩き・山の写真
白川義員の作品には、暗闇に浮かび上がった真っ赤な雪山の作品が多くあります。
しかし実際には肉眼であのようには絶対に見えません。
これは極端に露出を切り詰めることによって、赤を強調することができる写真ならではの表現方法です。
かといって、切り詰めすぎれば、コントラストの低いフラットな写真になってしまい作品にはなりません。
そのあたりの微妙な露出調整を、経験に裏打ちされた感によって作り出されるのが彼の作品です。
とま~ここまでは私の勝手な解釈ですが・・・。

このような手法によって、自分でも白川義員の作品のように作ったのが以下の作品です。 (偉そうに)でへへぇ~

過去画像です。
マミヤニュー6 50mm f4 フジクローム ベルビア ジッツオ三脚使用 谷川岳にて

日の出の寸前、もうすかっりあたは明るくなっています。
しかし露出を切り詰めることにより、あたかも漆黒の闇に赤く浮かび上がっているように見えますね。



日の出、雪面に赤い光が当たりだしています。
同じように露出を切り詰め、数カット条件を変えてシャッターを切りました。

遠く朝日岳から巻機山までの稜線と、遠く中ノ岳、越後駒ヶ岳も朝焼けに浮かび上がってきました。
撮影した数カットの中から、手前の赤く染まる東尾根の色合いと、
遠くに薄っすらと浮かび上がった山々とのバランスの良いものを選んだものがこの作品です。

デジタルならば基本のデータをソフトによって如何様にでも加工できるのでしょう。
しかしフィルムの場合、一発の勝負となってしまいますね。
それがリバーサルフィルムなら尚のこと、でもこの緊張感がいいのですよ。

さてさて、フルサイズのデジカメも使い出して1年が過ぎました。
基本の使い方もだいぶ理解してきましたし、昨年の山歩きの中でも、幾度となく岩にぶつけたりもしました。
このカメラならば雪山に持って行っても故障はしないでしょう。たぶんですけど・・・。

つぎはデジカメで雪の山を、F2,F3のときのように狙ってみましょうか。 

・・・トレーニング、トレーニング っと。