晩秋になると、北国では雪虫が何処からともなく飛んできます。
冬の海の妖精が "クリオネ" なら、陸の妖精は "雪虫" でしょうか。
ふわりふわりと "ちょっと見" は粉雪のようです。
でも、現れるのは比較的暖かい日。
それで雪ではないと直ぐに分かります。
写真の白くボケているのがそうです。
これがたくさん舞っています。
雪虫は5ミリほどの小さな虫で、白い綿のようなものを身体にまとっています。
白いと言うよりは少し青みがかって見えるかな。
子供のころ外で遊んでいると、
セーターや髪の毛にいっぱいくっついて・・・。
フッと息を吹きかけてやるとまた飛んで行きます。
岩手県に住む友人が雪虫を見た事がないと言っていました。
そう言えば、岩手に18年も住んでいたのにお目にかかったことはありません。
先日なんとかカメラに収めました。
アップで見るとあんまり可愛くないかも
がっかりするかも知れないけど、アブラムシの仲間なんですって。
あらっ、書かない方が良かったかな
井上靖さんの著書 「しろばんば」って、この雪虫のことなんですね。
私は読んでいないのですが、"白いお婆さん" という意味らしいですよ。
"綿虫" と呼ばれたり、地域によってさまざまな呼び方があるようです。
雪虫が飛ぶようになると初雪が近いと言われていますが、ホント、その通りだわ
今朝、初雪が降りました