昨年、峠の企画展のために碓氷峠やループトンネルなどあちこちを見てまわったが、肝心の井川線には来なかったので、アプト式を初体験。
ドキドキである。
確かに、中部電力がダムを造る際に敷設した列車なので、トロッコ列車的な小さい車両で、完全に観光列車だ。
千頭駅を出ると、貨車があった。
バラストを積む貨車かなぁと調べてみると、それはCトキ200形というようで、下記の説明書きがあった。
木製のあおり戸と妻板をもつ、2軸ボギー無蓋車である。日本国有鉄道(国鉄)トキ10形を縮小したような形状で、「トキ」を称するものの荷重は16トンで、国鉄でいえば"ム"級の荷重に過ぎない。1953年(昭和28年)に、井川線が中部電力の専用線として全通するのに備えて製造された形式である。
三菱重工業および近畿車輛で25両ずつ、合計50両が製造され、当時ダム建設で大井川を流送できなくなった木材輸送に主に用いられ、cワフ0形と連結して大井川本線にも乗り入れた。また、井川線として旅客営業が開始されてからは、乗客が多く客車だけでは足りない場合に、旅客列車に使用されたこともある。
その後は、貨物輸送の減少と旅客輸送の増加から、廃車解体されたり、同社スロニ200形・スロフ300形・スハフ500形・クハ600形などの客車に改造されるなどして数を減らしているが、2006年(平成18年)現在9両が在籍しており、事業用として石炭ガラの輸送などにも使用されている。
井川線において井川寄りに連結した制御客車(クハ600形)から千頭寄りに連結した機関車を制御するための引き通し線を、日本の貨車としては極めて珍しく持ち、ジャンパ線の存在が写真からも見て取れる。
ということで、乗客が多かった昔は客車にも使われていたと言うのだからびっくりである。
また、バラストではなく今は石炭ガラの輸送に使われているようだ。
戦後間もない貨車が現役なのだから、やっぱり物を大切にすることは大切だ。
さて、本題の井川線に戻るとしよう。
川沿いをずっと行くのだが、メンテナンスのせいだろうがギコギコうるさい。
私個人としては乗ってる感があって楽しいが。
森林をすり抜けていく感じの写真が撮れたがいかがであろうか?
もちろん単線なので、途中駅ですれ違いがある。