今日は今回の旅の主たる目的である祖母の23回忌。
母の実家から程近い所にお寺はあるのだが、北向の斜面にはまだ雪が残っていた。
通年ならこの時期、法要の際にはストーブをつけるらしいのだが、今日は本当に天気がよく、暖かく、気持ちのいい五月晴れだった。
お坊様もこの時期にストーブをつけないのは、住職になってから初めてとおっしゃっていた。
優しかった祖母の徳と、晴れ女パワーか?
本堂は昔は茅葺屋根だったみたいだが、今はトタン?スレート?になってしまったようだか、建物自体は昔のままであった。
写真がいくつか飾られていて、茅葺の頃の様子が忍ばれる。
そんな中に、総代であった、祖父と叔父が写っている写真がそれぞれあった。
時代の移り変わりを感じる写真であった。
さて、肝心の法要は曹洞宗らしいのだが、先ず皆んなで日本語訳された教典の一部を読み、お経に入るのだが、若いお坊様のせいか、緊張しているからなのか、読むのが早い。
難しい言い回しだけに、読み終わる頃に読んでいたのは、私ともう一人くらいだった。
まあ、皆んなで教典を詠むと言うのは、非常によい供養になると思う。
そういった、アイデア?はいいのだが、早口な上に、お経が下手なのである…。
確かうちは浄土真宗だったが、お彼岸の時期に混んでいたせいなのかいらっしゃったお坊様が、禅宗系だったが、朗々といいお声で詠んでくれたのを覚えている。
先般の静岡のお年寄りのお坊様もひどかったが、これまたひどい。
やはり、お経ひとつ詠むのも、修行なんだなぁと思った。