「今度の週末、高野山行かへん?」
突然、弟からのお誘いあり。
中学校教師の弟、
中間テスト前で部活休みのため、土日が空いたという。
天気もいいことだし、お誘いに乗ることにした。
母と弟と3人。2年前の京都旅行以来だ。
(私はその前の週に鎌倉&東京に行ったから、
今週はゆっくり休みたかったのがホンネだけど)
私も弟も高野山は初めて。
母は父と何度も行っている。
父と祖母(父の母)のお骨も奥の院に納骨されているし、
母からいろいろ話も聞いているので、一度行きたいと思っていた所ではある。
南海電鉄なんば駅で 「世界遺産きっぷ」 を購入。
コレ、便利でお得です(^-^)
電車、ケーブルカーで山上へ。
バスに揺られてヘアピンカーブを行くと突然、町が開ける。
古い寺と宿坊と店と。
結構人出が多く、白人系の外国人が多い。
まずは「奥の院」へ。
奥の院 というところ、なんというか不思議なところ・・・。
なんだろう、このお墓群のてんこ盛り状態は。
一の橋でお辞儀をして渡ると、そこはもうお墓お墓、、、
苔むして倒れそうなものから新築(?)のものまで、
名だたる戦国武将の墓から大企業社長の墓、
戦没者慰霊碑、各種団体らしきものの塔、震災慰霊碑、
市井の人(といってもお金持ちだろうが)の墓etc.
敵味方、新旧いろいろ取り混ぜてズラ~っと約2キロ、
杉の古木で薄暗い参道の両側に並んでいる。
信長、秀吉の墓があると思えば明智光秀、石田三成も。
上杉家と武田家の墓所もほぼ向かい合ってある。
浅野内匠頭もいるワ。
懐が深いというか、なんというか・・・
こんなにお墓だらけの中を歩いていると、
悪い霊のひとつぐらい、肩の上に乗っけて帰りそうだて(爆)
かわいいお地蔵様も。
お化粧してあげるとキレイになれるという化粧地蔵サマ(^0^)
ミョーに生々しい^^;
いよいよ一番奥に、「弘法大師御廟」と「燈籠堂」が。
ここは撮影禁止区域。
「燈籠堂」、献上されたたくさんの燈籠が天井から下がり(燈籠一個、○万円!)、
荘厳な雰囲気。地下にも燈籠が納められている。
母はここで父と祖母の祈祷(7日間、金〇千円也~)をお願いしていた。
燈籠堂の後ろに「御廟」があるのだが、
そこに弘法大師さまが今も居られるとのこと。
ここまでくるとさすがに寒い!
燈籠堂ではもう暖房が入っていた。
日も傾き、今日はあと西の端の「大門」だけ見て宿坊へ~。
大門、というだけあってデカい! 派手!
地味なお墓群を見た後だけに、よけい派手に感じる。
門の両側には阿吽の仁王像が。
屋根の裏側、浮いたようなはっきりした色の模様があるのは何だろう?
寄進した人の証か何かが貼ってあるのかしら。
ここはホントに門だけ。門しかない。
泊まったのは「一乗院」という宿坊。
千手院橋バス停の近くで、町のど真ん中という便利な位置にある。
ヤレヤレ、一日よく歩いた。
母も同じようによく歩いた。歩いてくれるのでホントに助かる。
私が母のトシになった時、はたしてこれだけ歩けるだろうか
宿坊というものも初体験だ。
なんかもうこれでひとつのお寺、という感じ。
(つづく)