明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

韓国ドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』

2021-01-07 | 韓国ドラマ・K-POP
久しぶりに韓ドラの話でも。

「ステイホーム」の年末年始にイッキ見したのが、
『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』
直訳だろうけど、なんだかな~のタイトル。





『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』
2018年。





綺麗なお姉さんジナは「不時着」のソン・イェジン。
いくつになっても綺麗ね~。




年下男子ジュニはチョン・ヘイン(私は初見。綺麗、かわいい~
好評で、年下男ブームを巻き起こした?らしい。



あらすじは↓の動画を見てもらえればわかるけど、
簡単に言ってしまえば、
35歳の独身で働く女性が年下男子との恋愛を通して
自立に目覚めていく・・・という感じかな。

タイトルから受けるイメージよりももっと重いもの、
例えば日本同様、韓国社会に潜む男中心社会の女性蔑視、
格差意識、学歴偏重の古い価値観etc.
そんな中で自分を抑えて事なかれ主義で過ごしてきた女性が、
もう我慢しない、思いのまま生きる!と目覚めていくお話。

一見、恋愛ドラマのように見えて実は社会派ドラマであった

ラブラブなふたりが甘ったるければ甘ったるいほど、
周りの現実の世界は冷たく厳しく描かれ、
ぬくぬくした部屋と零下10度の戸外を行ったり来たりするような感覚。


途中から韓ドラあるあるの強烈な母親が出てくる。
夫ですら手に負えない一切妥協の余地ないラスボスキャラ。
怒り狂い、手をあげ、毒を撒き散らし、挙げ句に卒倒して寝込む。
ふたりの仲を頑として認めないジナの母親は、
古い概念の親のステレオタイプだ。
反対の理由は、
弟同然に育った仲だから交際相手とは認められないというものだが、
ホンネは、一流企業に勤めていない、家柄が良くない、
母親の死後に女を作って家を出て行ったような父親の息子はダメ、問題外。


かたや、35歳にもなってそんな母親の顔色を見る娘。
一応反抗はするものの、イマイチ強く出られない。
よく言えば相手の気持ちを考えすぎ、悪く言えば自己主張できない。
親を説得するでなく、懐柔するでなく、
すぐに部屋に閉じこもって泣く。

「家を出て彼のところへ行けばいいのに。いつまで実家で甘えてるねん」
と私は心の中でブツクサ怒っていたが、
家を出るなど全く考えてもいなかったという感じで、
ほんとに35歳?と思うほど未熟。
今までは何でも母親に言われるまま、自分を押し殺して
唯々諾々と従ってきたのだろう。
(結局、母親に預金通帳投げつけられて家を出るんだけどね)

年下男子の方が精神的には成熟している。
こっちは親がいないも同然の身、嫌でも自立せざるを得ない。
どれだけ相手の母親に蔑まれてもグッとガマンし、
まっすぐ一途に突き進む純情男子。
それはいいんだけどさ、
そんな男には未熟でふらついてる女が可愛く見えるのかねぇ(-.-)
「可愛い可愛い」って連発するのよ(-.-)

散々ぐちゃぐちゃした割には最後があっさりで、
ちょっと拍子抜けというかすっきりしない後味が残るが、

映画のようなカメラワーク、雰囲気ある挿入歌がすごくいい。
主役の二人も綺麗だし、
母親他、若干うんざりなシーンに耐えられれば
面白く見られるドラマだと思う。



【公式】「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」予告編