明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

40年以上前の記憶を辿る

2021-11-13 | ひとりごと
昨日のLINEでの会話。

「寂聴さんがお亡くなりになりましたね。
 Kちゃんの結婚式でスピーチされてた姿を思い出すわ」とYちゃん。

「え、全然記憶にない。スピーチ?そうだったっけ?」と私。
アカンすっかり忘れてる

寂聴さんはKちゃんのお母上と知り合いだったらしい。
それでKちゃんも高校の夏休みに、当時円町にお住まいだった得度前の寂聴さんの家で
お手伝いのバイトをしていたとか。

「結婚式も出てくれはったし、娘が生まれて実家にいた時も来て抱っこしてくれはった」
「へえ~そうなんや」
「コロナ前はこれが最後か、と思いながら嵯峨野に通ったものだったわ」

「お母さんの炊く黒豆が美味しいって、言うてはったね」とMちゃん。

みんなよく覚えてるな~。
私はさっぱり、まったく、見事に覚えていない。

彼女の結婚式はどこぞの神社(これまた覚えていない^^;)で挙げたのだったが、
私が覚えているのは、
白無垢綿帽子のKちゃんが信じられないほど美しかったこと、
東男に京女、ふたりとも長身の美男美女、
モデルみたいでお似合いやなぁと思ったこと、
その日の自分の髪がイマイチ決まらず、オバハンみたいと気にしていたこと・・・。


そこから4人の話はもっと遡り、

「送り火、見に行った日にKちゃんとこに泊めてもらったね」
「お母さんの作ってくれる料理がおいしかった~」
「そうそう、あの時私は初めて『魚そうめん』というものを知ったわ」
「今でも夏に一度は魚そうめん、食べてるよ」
etc.


魚そうめん・・・そうめんのような形状をした魚肉練り製品


ところが今度はKちゃん、「そんなことあったん」と
私たちが送り火の日に泊まりに行ったことをすっかり忘れているのだった。

寂聴さんの訃報から、はるか昔の思い出を手繰り寄せるオババ4人



それ以上手繰り寄せると、消し去ってしまいたい黒歴史も出てくるのだが、
その辺は触れずにスルーする気遣いもお互い持ち合わせているのであった。