同年配と思しき人に席を譲られたら･･･

電車の中で同じぐらいの年の人に席を譲られたら、どうします？

先日上京した時のこと、新横浜から横浜線に乗った。
八王子まで各駅停車で小一時間ぐらいか。
まぁいいわ、座ってチンタラゆっくり行きましょうと。
そのまま乗っていればよかったのだが、
「町田で快速に接続します」とのアナウンスを聞いて、
チンタラにうんざりしていた私は町田で降りて快速に乗り換えたのだった。




快速はそこそこ混んでいて座れなかったが、立つのは承知で苦にならない。
すると前に座っていた女性が、「どうぞ」と腰を浮かしかけた。
パッと見、私より年上である。

「あっ、どうぞお気遣いなく。私、髪は白いですけど実は若いんです。
　大丈夫ですから。お気遣いいただいてありがとうございます」
言ってから自分で自分の言葉にびっくり。実は若いなんてよう言うわ^^;

「私も若いんですけど」と笑いながらその女性。
「次の相模原で降りますので、じゃあそのあとどうぞ」

「ハイ、そうさせていただきます。ありがとうございます」

座り直したその女性をそれとなく見ると、
コバルトブルーのセーターに同系色の細身のスラックス、
髪は薄茶のセミロングだが少々薄毛か。でもなかなかおしゃれな感じだ。
同じぐらいか、もしかしたら年下かも。
なんで年上に見えたんやろ。あ、スカーフか。
おばちゃんがスカーフすると、どうかしたら老けて見えるんよね。
しかし失敗したな～エライこと言うてしもた。なんであんなこと言うたんやろ。
あ、大きなカバン持ってたからかな。白髪にカバンか、ポイント高いな～。
素直にありがとう言うて座らせてもらったらよかったかな。
でも「私も若い」なんてナイスツッコミやわ、機転の利く人やな～。
怒ってるようには見えなかったけど、怒ってるかな～嫌な思いしてはるかな～。

などと考えていたら電車は相模原に着いた。
「先ほどはありがとうございました」と降りていく女性にお礼を言って、
その席に座った。
快速といっても相模原以降は各駅止まり、終点の八王子までの時間は
あとで時刻表で調べたら、たかだか10分弱の違いであった。
これから電車に乗る時は、余程急ぐ場合でなければ各駅で行こうと思った。


相手が明らかに若い人なら悩むことはないんだけどね。
人はどこを見て相手を譲るべき相手と判断するのか。
なんせパッと見ての判断だから、大きな荷物とか立ち姿とか、
いかにも足腰弱そうとか･･･やっぱり白髪頭は最強アイテムとなるわな^^;

こないだ新大阪駅でキャリーバッグを抱えて階段を下りていたら、
横からヌッと手が出てきて、若い男性が「僕、持ちます」と。
たいして重くもないからエスカレーターでなくて階段を使っていたのだが、
これはちょっと、いやかなり嬉しかった。こんな若者がいるんだと。

とまぁ若い人の好意ならありがたく受けるが、
同年配ならなかなか･･･難しいところである。