◎頭人間のとる受動と能動
このところNHKニュースは、西側のウクライナによる戦争プロパガンダを放送しては、ロシアの戦争プロパガンダを放送する。また、2022年5月のバイデン米国大統領来日時の、アメリカは台湾有事に軍事的関与を示すという発言のNHKニュースでは、引き続いて中国の反発を流すと同時にNHKの人物がバイデン大統領は失言が多いとコメントをして、視聴者の判断を迷わせる報道になっていた。
こういう正反対のプロパガンダ合戦は、昨今多いと言われる「考えない人々」すなわちあらゆるプロパガンダに対し頭を受動的にしたままにする人々をさらに思考停止させる効果があるのではないか。
NHKの大河ドラマは、一般に時代設定が室町以前になると上下関係、人間関係がわかりにくくなるせいか、概して視聴率がとれないということが経験的に知られている。要するに不慣れな分野で複雑で大量な知識を動員する必要のあるドラマは歓迎されなくなるほどに、洗脳されやすい国民性になっているということなのだろう。
冥想修行は、そうしたあらゆるプロパガンダを払拭し、神祓いに祓い、受動的に受けた情報をすべて棄て去ることから始まる。先入観をなくすということである。
そこで神仏を知り、今の社会通念は、無数にある世界の見方のうちの極く一つであるという見方を知る。
翻って、神人合一者における能動というものを考えると、一体それが能動と言えるものかどうかわからなくなるのである。それが天機、天意、天命を生きるということ。
SNSの世界は、この3年のコロナ是非論、最近はウクライナ戦争に係るロシア中国是非論で席捲されてきたが、その中で確実に言葉狩りは進行している。第二次世界大戦もさび釘から寺の梵鐘まで戦争に供出されたものだが、次もIT化の進展でさらに物質供出は徹底的なものになるのではないか。兵器の威力は、かつてとは比較にならず、戦争が半年以上長引けば日本民族も絶滅の危機になると見たのは出口王仁三郎。
言葉狩りは年を経るにつれ深刻となり、〇〇ブログでは禁止ワード急増で密教系の記事が書けなくなった。たとえば、密教経典である秘密集会などには精液、経血などがばんばん登場、朝鮮の神人甑姜甑山の言行録にも出てくるのだが、そういった記事がアップロードできなくなった。(その世界では一つの言葉が三重四重に意味を変えることがままあるのではあるが、そんなことはお構いなしの言葉狩り)
ソーマ・ヨーガ記事も書きにくくなった。カーマ・ヨーガは、風俗エロ業界が政界の支持があるせいかどうか知らないがまだ緩いが、じきに戦乱の機運の高まりで禁止されていくのだろう。
万教同根などどこ吹く風か。