◎老子第43章 天下之至柔
(2008-09-08)
『この世で最も柔弱なものが却って最も剛強なものを自由にする。
形のないものは、隙間のないところへも入れる。
だから私は、無の作用の大きな意義を知るのだ。この天地の言わずしてあらわれる教と無のはたらきの大きな意義と、これに及ぶ偉大なものは、この世の中にない。』
この世で最も柔弱なものが、最も剛強なものとしてあらわれている。もとより一定の形のないものであるから、隙間のないところへも入れる。
この道とは何者か。それを見るためには、人間の果てまで行き着いてみなければならない。これ以上偉大なものはないと言いきるところに、それを確証した老子の立ち位置の至高であることがわかる。