カメの眼通信

青空を見上げるカメの眼は、ルビーのような赤い色。

UR

2009年06月22日 | 掲示板
管理人です。

今日の西日本新聞記事から。
雑木林高額購入「UR事業存続のため」
ー公社議事録に明記ー

 福岡県福津市の福間駅東土地区画整理事業地にある雑木林「竹尾地区緑地」を市土地開発公社がURから高額で購入した問題で、3月にあった公社の理事会で市幹部が買収理由について「(URの)事業を存続させるために緑地の買い取りを決定した」…略…緑地の買収理由を「里山保全と希少生物保護のため」とだけ説明していた。

 11.6ヘクタールを約12億円で購入だって。当緑地は数少ない里山でカスミサンショウウオなど希少生物が生息するのだそうだが、私が10年前に福間町から調査を依頼されて調査査した時には、当該地区での生息数はわずかであった。その後の環境アセスメントで、新たな生息地が確認されたのかも知れないが、カスミサンショウウオを守るのは簡単なことではない。私は、里山という言葉が政治的に利用され、カスミサンショウウオという生物だけを保護対象とし、生態系を無視した旧来の保護策となってしまうことを危惧している。

里山保全には、里山を維持してゆく新たなシステムの構築や生物のモニタリング調査など、里山保全プログラムが必要である、と私は思う。
コメント
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