早口言葉です。三回繰り返して言って下さい。
ええい、漢字で書かんと意味が分からん!という方、これは
「猿真似(を)猿真似(す)る猿」という意味です。
因みに画像ですが、二年前のお正月に行ったブルガリホテルの部屋から撮りました。
このホテルはジャングルの断崖絶壁を切り開いて作った秘境のオアシスみたいなコンセプトで、
全室一軒家のコテージ、部屋にはプールもついていました。
このとき、全身サイボーグの某セレブ姉妹もお泊りだったという噂があり、遭遇するのを楽しみにしていたのですが、
残念ながらお見受けすることはありませんでした。
その代わり?部屋からこういうふうにお見受けしたのは大量の猿、猿、猿。
ルームサービスを頼み、ホテルの人がセッティングしていると、暗号サルサルサルでどこからともなく来襲し、
部屋の周りで中をガン見し、ときどきこうやってノミ取りして待機して何かいいことが無いか待っているのです。
部屋の中でこれですから、朝食をテラスにセッティングした日には、まさに「堂々のわが軍雲霞のごとし」で、
周りをぎっしりと見物猿に包囲され、あたかも猿の惑星に異次元トリップしたようなファンタジーな朝を
迎えられたものです。
我々は「グッドツーリスト」の見本のような日本人ですので、猿が食い荒らさないよう
食事が終わったらすぐに片づけてもらい、彼らが味をしめるようなことをしないように留意したのですが、
お そ ロ シ ア 。
ロシア人、それも絵にかいたような成金のロシア人がねえ。
この、いまや「世界で一番嫌われているバッドツーリスト」の栄光を中国人と争っているロシアンが、
猿に餌をやる
わけです。
プールから乗りだして、
フライドチキンを。
おい、猿に肉食わすな!とヘタに注意して日本海海戦のバルチック艦隊の仕返しとばかりに広大なプールの隅で
多勢に無勢でやり込められてもつまらないので黙って見ていましたが。
(奈良でシカがチキンナゲット食べてたのを見たことがありますが・・・食物連鎖を乱すなよ)
前置きはこのくらいにして・・ふう、ついこういう話では力が入っちゃって。
皆さん、サッカーお好きですか?
エリス中尉は、サッカーというスポーツそのものは好きでも嫌いでもありませんが、
国際試合はサッカーだろうが野球だろうが、アツーくなって応援し、勝てば
「よっしゃ、よくやった」
とガッツポーズをするといった程度のスポーツファンなのですが、先日アジア杯の予選の
対韓国戦が今夜あるとニュースで聴きました。
だからといって、深夜ニュースに齧りつくほどの熱意はなく、たまにこういう試合をわたしが見ると、
なぜか必ず負けるので「わたしが観なければ勝てるかもしれない」なんて思っていました。
次の日。
エリス中尉は、家で仕事をするとき、有線放送を聴くことが多いのですが(最近は海軍の行進曲集)
特にTBSがやっているOTTAVAというクラシックオンデマンド番組を愛聴しております。
時報代わりにニュースも読んでくれるのですが、この日、ふと耳を止めたら
「・・・・という試合結果でした」
というところで、そう言えばサッカーどうなったっけ、聞きそびれちゃった、
と思いつつもそのまま用事をしていました。
また何時間か後、ぼそぼそと試合結果を報じている様子に耳を傾けると
「これで韓国とのこれまでの対戦成績は○○対××(日本の圧倒的な負け数)となりました」
というところでニュースを締めるもので
「ああ、負けちゃったのね」
と思っていたら、ネットで見たニュースでは皆さんもご存知の通りPK戦の末勝っていたんですねー。
うーん、TBSはスタッフが在日だらけで、それでつまんない韓国ドラマばっかりやけくそで放映しているのだ、
と聞いたことがありますが、OTTAVAお前もか。
なんで日本が勝った、というところで素直にニュースが終わらないのでしょう。
言わずもがなのこれまでの対戦成績を最後に付け足さないといけないのでしょう?
(まだ韓国が勝っているらしい。最近は日本が強くなってFIFAのランクも日本が上)
他の国相手にこういう締め方をしますか?
などと、すっきりとしない気持ちでさっきの放送を思い返したりしていたのですが。
ところがですね。
続いて見つけた試合関係のニュースでこの試合で韓国の選手がペナルティキックを決めたときにどうも
猿のマネをした
ということで今問題になっているらしいのです。
この、ゴールやなんかの後にするパフォーマンスを「セレモニー」などと言ったりするらしいですが、
この韓国チームは過去にも「スケートのマネをした」ということがあって、
この意味が普通の人にはさっぱり分からず、当然相手チームのアメリカにもさっぱり分からなかったのですが、
なんでも冬季オリンピックのスケートでオーノ選手と言う日系アメリカ人と韓国選手の間で審判トラブルがあり、
結果韓国人が負けた、ということへの抗議だった、というのです。が、
何の関係が?
という先進国の国民なら皆が持つであろう不思議な感覚を、
この国のスポーツ選手やサポーターの皆さんは持っているようです。そう、いまだにね。
この「猿真似」は、そう、日本選手に向かって侮辱した
「やーい、お前ら猿ー!」
というアピールだった、というんですね。
点を入れた、やったぜ!のときにどうして相手を侮辱するというメンタリティになれるのか、
そのへんも文化国家の国民には理解できない事象ではあります。
もし、スポーツ選手でこんな真似をしたら、おそらく日本では二度とグラウンドの土を踏めないくらいの厳しい処分が待っていると思いますが、この国は一味違う。
「痛快だった」「面白かった」という意見が半分はあったということです。
そして、辛うじて半分のまともな感覚の韓国人は
「世界が見守る中でこんな行動を取ったのは大人げない」などと選手を非難。
(あくまでも相手選手を侮辱するなんてという語調でないことに注意)
すると、件のキ選手は、当日夜ツィッターで
「日章旗を見てムカついた」
「スポーツ選手である前に大韓民国の国民です」
などと意味不明の供述をしており、猿マネが侮辱であることを認めてしまいました。
まず日章旗、と言っていますが、これは皆さんご存知の「軍艦旗」のことです。
現在も自衛隊で使われ、堂々と護衛艦に立っているあの旗です。
戦後デザインを変えようかという意見も無いではなかったが、
あまりにも完璧すぎて変えようがなかったという、あの旭日旗です。
この旗を目にしたキ選手は
「ついかっとなってやった」じゃなくて「日章旗(じゃないつーに)を見て涙が出た」
と供述しており、さらに
それを報じた韓国の新聞も
「日章旗は第二次世界大戦当時に日本の海軍で使っていた旗で、
日本のミリタリズムを象徴する意味 が含まれている」
というどうしようもない報道でキ選手の弁解にこれ努めていますが、どうもいまいちわからないのは
「スポーツ選手としてするべきではないのは分かっているが、その前に韓国人だからやってしまった」
というキ選手の言い訳。
簡単に言うと、こういうことが「愛国無罪」として許されてしまう国なんですね。
まあ、要するにバカスポーツ選手ってことですが、この場合の問題の深刻さは
キ選手はヨーロッパのどこやらのチームでプレイをしており、ある日敵のサポーターに
「猿マネで侮辱された経験がある」
という点ではないでしょうか。
アジア人として猿と侮辱され、屈辱に燃えたであろう彼が同じアジア人に向かって猿のマネをして侮辱する。
日本人を始め、アジア人はほかの人種からイエローモンキー呼ばわりされているわけですが、
そのイエローモンキー同士で「やーいサルー」と相手を侮辱するというイエロージョーク。
さて、1月28日現在、この問題は非常に深刻な広がりを見せており、
ついにこのキ選手の処分が検討され始めました。
FIFAは「人種差別反対(Say no to racism)」とのスローガンを掲げるほど、
相手国に対する差別的な行動について、強力に処罰することを常に表明する立場を取るためです。
そのため、キ選手の「猿パフォーマンス」に対して、FIFAは大会を終了後、
「非紳士的行為」とみなし処罰する可能性が非常に高いとみられています。
そしてそれに対してキ選手と韓国チームは
「スタンドの旭日旗に心を痛めた」という言い訳で逃げきろうとしているみたいですが、
とにかく旭日旗が現在も使われているもので軍国主義とは何の関係も無いことを
だれかFIFAの処分検討委員会の席上表明してきてくれませんかね。
と、ここまで書いてからもう一度ソースを調べたら、この旭日旗と思われていたのはスタンドの広告にあった
朝日新聞の社旗
であったことが判明!
さらにさらに1月29日現在、日本のテレビ局までが(だから、かな)
「旭日旗なんぞ持ってくる日本人が悪い」(BY小倉)
などといいだし意を強くして日本の軍国主義のせいにする気満々だった韓国チーム、
たとえどんな理由があろうと猿パフォーマンスは処分を免れない、と悟ったのか、今度は
「ヨーロッパで自分にされた『猿チャント』(スタンドの猿声野次)への抗議」
と言いだしているようです。
・・・・だから、言い訳を途中で変えるなよ。