今年も、昨日から「共同募金」運動が始まりました。
「共同募金」運動とは、毎年10月1日~12月31日まで全国一斉に展開される募金
運動で、民間社会福祉事業に必要な資金を集めるために行われます。
この運動は「赤い羽根募金」の愛称で知られ、「赤い羽根」は寄付をしたことを表す「共同募金」のシンボルとして幅広く使われています。
「赤い羽根」は、1948年頃アメリカで水鳥の羽を赤く染めて使用していたことにヒントを得て、日本でも1948年(昭和23年)の第2回目の運動から使われるようになったと言われています。
なお、「赤い羽根」は不要になった鶏の羽を使っているそうです。
第1回目の「共同募金運動」は1947年(昭和22年)全国的な展開として始まりました。(このときの寄付者にはバッジが渡されたそうです。)
この運動で集められた資金は民間の社会福祉施設、福祉団体や生活困窮者などの支援に生かされました。
その後、「共同募金」は助け合い、共生社会実現への大きな役割を担って今日に至っています。
なお、年末に実施されている「歳末助け合い募金」と「NHK歳末たすけあい」も
共同募金の一環です。
(一言メモ)
「共同募金の歴史」
・共同募金は1913年にアメリカのクリーブランドで最初に始まりました。
続いてカナダ、南アフリで始まり、日本は4番目で1947年に始まりました。
現在では34の国と地域で行われているそうです。
「赤い羽根の意味」
・中世ヨーロッパでは真の騎士であることを示します。
・アメリカ先住民の間では勇者のシンボルという言い伝えがあったそうです。
・昔の中国では福祉に貢献した公務員だけが身につけることができたと言われて
います。
このように「赤い羽根」をつけることはとても名誉なことなのです。