らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

シュウカイドウ(秋海棠)の花

2008-10-14 | 

「シュウカイドウ(秋海棠)」の花をご紹介します。

「シュウカイドウ」はシュウカイドウ科ベゴニア属に分類される多年生草本球根植物です。

和名の「シュウカイドウ」は、中国名の「秋海棠」の音読みで付けられたそうです。
意味は秋のカイドウとのことで、貝原益軒の『大和本草』に、「寛永年中、中華より初めて長崎に来る。(中略)花の色海棠に似たり。故に名付く」と記されている
そうです。

原産地は中国南部からマレーシアと言われています。
日本には江戸時代初めに渡来し、園芸用として栽培されています。

・白色の「シュウカイドウ」です。


ベゴニアに似ていますが、ベゴニアより花の枝が長いです。

因みに「ベゴニア」の名前は、サントドミンゴ島の総督で植物学に詳しい「Begon 
ベゴン」
氏に由来するそうです。

・ピンク色の「シュウカイドウの蕾」です。


・開花したピンクの「シュウカイドウ」です。


「シュウカイドウ」は別名を「瓔珞草(ようらくそう)」と言います。
「瓔珞」とは、もともと金、銀、宝珠、真珠で作られた装身具で、インドの身分の高い人々が身につけたり、菩薩以下の仏の首飾りや仏具の房飾りなどに使われていたようです。
別名の謂れは、秋海棠の揺れる花が、この「瓔珞」に見立てて付けられたといわれています。

・赤色の「シュウカイドウ」です。茎も赤く鮮やかです。


・秋海棠の花を詠んだ芭蕉の句を一句ご紹介します。

  「秋海棠 西瓜の色に 咲きにけり」   松尾芭蕉

 (秋海棠の花がスイカの実のような紅い色で咲いている)


・花の中央ある黄色の丸いものは「雄しべ」です


花言葉 「片思い」「自然を愛す」