先日、現役時代の同期会が催され、大阪へ行くことになったので、市内の数か所の神社や史跡を訪ねました。
今日から数回に分けてご紹介します。
1回目の今日は天王寺区下寺町にある「新選組 大坂旅宿跡」です。
「新選組 大坂旅宿跡」
新選組は幕末期、近藤勇に統括された京都を本拠とする武士集団で、京都守護職であった会津侯・松平容保(まつだいらかたもり)に所属し、政敵である長州毛利家の志士たちと戦い、元治(げんじ)元年(1864年)の池田屋事件、禁門の変などで大きな軍功をたてました。
その新選組は元々、畿内に滞在する将軍徳川家茂の護衛と大坂を含む長い海岸線(摂海:せっかい)の防衛に携わるため江戸より西上し、当初より将軍の大坂城滞在の時等は度々大阪に出張しています。
慶応元年(1865年)5月、将軍家茂の3度目の西上に合わせて新選組は大坂市中取締りを命じられており、その際に使用した宿所の一つがこの萬福寺だそうです。
・石碑が立っている萬福寺山門前です。
萬福寺の現存の建物の内、庫裏(くり)や山門などは幕末期のもので、往時をしのぶことができます。
・萬福寺本堂です。
・148年前の江戸末期を想わせる萬福寺の山門と塀はまるで映画のセットのようです。