法善寺から北へ少し歩くと、道頓堀商店街へ出ます。
大阪・ミナミの代表的な繁華街となっている道頓堀の商店街には、松竹座やカニ道楽、くいだおれ人形、グリコの看板に戎橋(通称ひっかけ橋)など、観光スポットがたくさんあって一日中観光客であふれています。
「くいだおれ太郎」君?
平成20年(2008年)7月に閉店したくいだおれのお店の跡にくいだおれ人形が立っていました。
「くいだおれ太郎」君は2008年7月に旅に出ており、当時留守を守っていたのは「くいだおれ次郎」君でしたが、ここに立っている人形は「くいだおれ次郎」君?それとも「くいだおれ太郎」君が旅から帰って来たのかな?
どちらにしても以前の太郎君程の人気は無いようで、記念写真を撮っている観光客は少なかったです。
・これは2008年7月8日に閉店したくいだおれのお店と旅に出た太郎君に代わって留守番をしている「くいだおれ次郎」君です。(2008.6.19撮影)
「道頓堀」
道頓堀の名前の由来となっている安井道頓(1533~1615)は安土桃山時代の土木家で、豊臣秀吉に仕え、大坂城の築城や掘割開削に貢献しました。
1612年(慶長17年)には南端が掘止めになっていた東横堀川と西横堀川を結んで木津川へ注ぐ堀川の開削が開始されたことに伴い新川奉行に任命されています。
しかし、開削の完成を見ることなく大坂の陣で戦死したため、その後を従弟の安井道卜(どうぼく)や安藤藤次らが引き継ぎ、1615年(元和元年)に完成しました。
当初は新堀とか南堀川、新川などと呼ばれていたようですが、大坂城主の松平忠明が道頓の死を追悼し、また、相当な私財が投じられたことや功績を鑑み「道頓堀」と命名したそうです。
・戎橋から見た「川面の遊歩道・とんぼりリバーウオーク」です。
道頓堀には幕府の都市計画によって南側に大坂中の芝居小屋が集められ、47軒の水茶屋が許可されて長らく日本の芝居の本場として栄えました。
現在、芝居小屋は戎橋近くの松竹座だけですが、飲食店は道頓堀通りの北側にさまざまなジャンルの店が軒を連ね、一年中賑わいを見せています。
更に近年開業した食と芸能のテーマパーク “道頓堀極楽商店街”を始め、川面の遊歩道 “とんぼりリバーウオーク”なども開通し、道頓堀の新たな観光スポットとして人気を集めています。
・戎橋のすぐ西側に掲げられている名物のグリコの看板です。