座右の銘
2014-03-07 | 雑学
多くの方が座右の銘をお持ちだと思います。
座右の銘とは、常に自分の心に留めておいて、戒めや励ましとする言葉です。
元々、古人が席の右側に置いて自らの言行を戒める言葉でしたが、後に人々はそれを傍らに置いて自らを激励したり、戒めたりする格言となったとされています。
今日は私の座右の銘をご介します。
「我以外皆我師也(われいがいみなわがしなり)」
意味は、読んで字の如く、自分以外の人や物、自然等全てが師であるという意味です。
この言葉は吉川英治の座右の銘だそうで、吉川英治が頻繁に揮毫し、口にもしている言葉ですが、吉川英治の造語と言われています。
ネットを調べたところ、吉川英治の作品では、「新書太閤記」の第10巻『大坂築城』という章にこの言葉が出てくるようです。
その箇所には、
『秀吉は、卑賤に生れ、逆境に育ち、特に学問する時とか教養に暮らす年時などは持たなかったために、常に、接する者から必ず何か一事を学び取るということを忘れない習性を備えていた。
だから、彼が学んだ人は、ひとり信長ばかりでない。どんな凡下な者でも、つまらなそうな人間からでも、彼は、その者から、自分より勝る何事かを見出して、そしてそれをわがものとして来た。
――我れ以外みな我が師也。』とあるようです。
努力が苦手な私には、昔から好きな言葉の一つであり、座右の銘としているものです。