「大坂冬の陣から400年」に関連する場所巡りの2か所目は安居神社を訪ねました。
この神社は真田幸村が戦死したと伝えられているところです。
「安居神社」
安居神社は天王寺区逢坂1丁目に鎮座し、少彦名神(すくなひこなのかみ)、菅原道真を祀る古社です。
昌泰4年(901年)菅原道真が太宰府に左遷された際、河内の道明寺にいた伯母覚寿尼を訪ねて行く途中、ここへ立ち寄って安井(休憩)したと伝えられています。
当時、道真に同情した村人がおこしを差し上げると、お礼にと菅原家の紋所「梅鉢」をもらいました。これが、今でも大阪名物の「粟おこし」の商標の梅鉢となったといわれているそうです。
「本殿」
安居天神社は、菅原道真の死後の天慶5年(942年)、道真の霊を祀るために村人たちが建てたものだそうです。
また、当地は四天王寺の僧侶がここで夏安居(げあんご:雨季の間に外出を控え寺院で修行に専念すること)することもあり、「安井」が「安居」になったと言われています。
・安居神社本殿です。
「真田幸村の像と石碑」
真田幸村は1615年(元和元年)大坂夏の陣で、この神社の近くにある天王寺茶臼山に陣をしき、徳川家康と対峙し、敵の本陣を追い崩しましたが、家康の首を取るに至らず、ついにこの地で戦死したと伝わっています。
境内には徳川方に討たれて戦死した真田幸村の記念碑が建っています。
・真田幸村の像と戦死跡の石碑です。