スポーツでは試合を開始する時に合図をします。
例えば、野球ではプレーボールとコールし、サッカーやラグビーはキックオフ、バレーボールはコールが無くホイッスルで試合が始まります。
そこで、テニスの試合開始の合図を調べたところ、「ラブオール(love all)」とコールするようです。
何故、テニスの試合開始が「愛」なのか、その由来を調べてみました。
テニスの試合開始でコールされる『ラブ』は愛のことではなく、得点の「0(ゼロ)」のことだそうです。
テニスは、古く11世紀頃にフランスの修道院で行われていた、手でボールを打ち返す競技が起源だと言われています。
そこでは「0」を『ラブ』と言いますが、これはフランス語で卵を意味する「l‘oeuf(ロェフ)」という言葉が由来だと言われており、卵の形は「0」に似ていいることから、これが後にイギリスに渡り『ラブ』に聞き間違えたというものです。
また、オランダ語で「名誉」を意味する「lof(ロフ)」が『ラブ』に変化したという説もあるそうです。
テニスの「愛」と言えば、昭和32年(1957年)8月、当時皇太子だった今上陛下と美智子皇后さまが軽井沢のテニスコートで出会われた「テニスコートの出会い」が有名です。
正に、テニスが結んだ、文字通りのlove allでした。