あべのハルカスからの展望や大坂冬の陣の関連地をご紹介しているうちに、季節は一段と進み、すっかり春の陽気になりました。
桜の花だよりが聞かれ始めているこの時期に、早春に咲くローマンヒヤシンスの花だよりは時期外れですが、前もって撮影していたので取り上げました。
ヒヤシンスは、地中海東部沿岸からイラン、トルクメニスタンにかけて自生するユリ科の球根植物で、現在2000品種以上があるといわれています。
その多くの品種がヨーロッパで育成され、世界に広まりました。
日本には江戸時代末期の安政~文久年間(1854年~1863年)に渡来したと云われています。
紫や赤紫、白、クリーム色などの小花が房状にたくさんつき、鼻を近づけると、とても甘い香りがします。
・ローマンヒヤシンスは草丈が低いこと、花が小さくまばらにつくことなどが特徴です。
ヒヤシンスは、ダッチ系とローマン系に大別でき、単にヒヤシンスと言えばダッチ系を指すのが一般的だそうです。
そして、この2品種の主な特長は、
・ダッチ系は、太い茎が1本立ち上がってたくさんの小花がついてボリュームのある系統で、水栽培によく使われる品種です。
しかし、球根は自然に分球しにくく、球根に傷をつける方法でふやされているそうです。
・ローマン系は、一本の茎に付く花の数は少ないですが、ひとつの球根から数本の花茎が出ます。
球根は自然分球しやすくよく増えます。
・花茎2㎝、漏斗型の筒部の長さは1.5㎝、葉の長さは15㎝ほどの小さな花です。
管理は、6月中旬ごろには葉が枯れ始め、休眠期に入るので、このころから水は控えめにして、葉が完全に枯れたら球根を掘り上げるようです。
しかし、我が家ではずぼらをしてそのまま置いていますが、季節が来れば毎年花を咲かせてくれています。