らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

後の祭り

2014-07-18 | 伝統行事

昨日17日は京都祇園祭の山鉾巡行が繰り広げられました。
祇園祭は八坂神社の祭礼で、大阪の天神祭・東京の神田祭とともに、日本三大祭のひとつに挙げられており、その歴史の長いこと、またその豪華さ、祭事が1ヶ月にわたる大規模なものであることで広く知られています。
およそ1100年前、神泉苑に日本全国の国の数の鉾66本を立て、祇園の神を祀り災厄の除去を祈る祇園御霊会を行ったのが始まりと伝えられています。

・祇園祭の山鉾巡行です。(ネットより)


一昨日、山本<ワイワイファーム>さんから、「後の祭り」と言う言葉は祇園祭と関係があるのかどうか、知っていたら教えて欲しいというコメントを頂きました。
そこで今日は「後の祭り」の語源について調べることにしました。

まず、後の祭りとは、時期を逸して後悔の念を表す言葉で、手遅れの意味で使われます。
その語源については諸説あるようです。
1.京都八坂神社の祇園祭説
  京都八坂神社の祇園祭は7月1日から約1ヶ月間行われますが、その内、山鉾と呼ばれる豪華な山車がたくさん繰り出される7月17日の山鉾巡行を
  「前祭り(さきまつり)」 と 言い、7月24日の神様たちが神輿や山車に乗ってひっそりと厳かに帰ってくる神事を「後祭り(あとまつり)」と言います。
  後祭りは山鉾も出ず、賑やかさがなく、見物に行っても意味がないことから手遅れの意味になったとする説です。
2.似た説では、祭りが終わった後の山車は役に立たないことから「後の祭り」と言うようになったとする説。
3.祭りの終わった翌日では見物に行っても意味がないことから「後の祭り」と言うようになったとする説。
4.葬式や法事など、故人の霊を祭ることで「亡くなった後に盛大な儀式をしても仕方ないことから後悔の念や手遅れの意味で使われるようになったとする説。

などがありますが、一般的には(1)の京都八坂神社の祇園祭説が有力のようです。
但し、今年は49年振りに24日の後祭りが復活し、当日は更に、150年振りに復活する大船鉾を始め山鉾10基が巡行するそうです。
今年は後祭りも豪華な山鉾巡行が見られるそうです。

そうすると、「後祭り」は、『山鉾も出ず、賑やかさがなく、見物に行っても意味がないことから手遅れの意味になった』とする祇園祭説はどうなるのでしょうね。