二千円札
読者のみなさんは二千円札をご存知ですよね。
二千円札は沖縄サミットと西暦2000年をきっかけとして、1999年(平成11年)に当時の小渕恵三内閣総理大臣の発案で、2000年(平成12年)7月19日に森内閣のもとで発行された紙幣です。
二千円札は、「1」と「5」以外の単位の通貨としては戦後初めてであることや、公表された表面のデザインが人物でないこと、更にそれまでになかった最新の偽造防止技術が多数採用されていることなどにより、発行前から注目を浴びていました。
発行後には、新券の珍しさもあって銀行の窓口に両替依頼が殺到したものの、一時的な流行を過ぎると、流通・使用は低調になり、2000年(平成12年)秋以降には、異例ながら日本銀行本支店の窓口で二千円紙幣への両替を受け付けたり(翌年12月まで)、大蔵省(現・財務省)や日本銀行の職員に現金で給与を支給する際には二千円紙幣を含めるなど、二千円紙幣の流通量を増やすための努力も始められましたが、それでも浸透するに至りませんでした。
そして、現在は流通枚数も全紙幣の1%以下に落ち込んでいるそうです。
・二千円紙幣です。(ネットより)
では、二千円札は何故流通しないのでしょうか?そして、何処へ行ったのでしょうか?
「はやらない理由は」
1.ヨーロッパでは「二十進法」を採用している関係でしょうか、20米ドル札、20ユーロ札、20英ポンド札が最もよく流通しているそうですが、日本は「十進法」である
ため、「2」のつく紙幣はなじみにくいのではないか。
2.現金自動預払機(ATM)や自動販売機などでほぼ使えないという使い勝手の悪さ。
3.ATMでを改造すると利便性が悪くなったり、コストが余計かかったりするという使用者側の事情があること。
4.以上のようなことから、メーカーは「ニーズがないからつくらない」となり、インフラの不対応が消費者の足を遠のかせ、さらに需要を押し下げるジレンマに陥って
いるということ、のようです。
「消えた理由」
1.世の中の需要がないから日銀が二千円の新規発行をしない。
2.二千円の流通枚数はピーク時の2004年8月末には、実は約5億1000万枚と五千円札をしのぐ規模だったそうですが、それが2013年10月末時点で1億枚を
割り込み、大量の在庫が日銀の金庫で眠っているそうです。
そう言えば私も二千円札は殆ど使用したことがありません。
記念紙幣の感覚で1~2枚タンスに眠っていると思います。