束の間
2014-07-24 | 雑学
「ほんのわずかな時間」とか「ちょっとの間」を言い表す言葉に「束の間」があります
「ちょっとの間」が何故、「束の間」なのか?
今日はその語源を調べました。
束の間の「束」は奈良時代の長さの単位で、一束は指4本分の長さ、つまり、一握り分程の短い幅のことを言うのだそうです。
・日本国語大辞典には、
「束」・・・矢の長さをはかる単位。親指を除いた四本の指の幅。一にぎり分の長さ。約二寸五分(約7.6㎝)。
・新明解国語辞典では、
「束の間」・・・「束」は、もと、握りこぶしを作った時の、四本指の幅で計った長さをさしたわずかの間。
・広辞苑では、
「束」・・・握った時の4本の指の幅ほどの長さ。
と、各辞書ともに、親指を除いた4本の指の幅と説明しています。
これでお分かりのように、束とは長さの単位で、一束は指4本分の幅、つまり、一握り分ほどの短い幅のことですが、この幅の長さから時間の長さに例えられて「束の間」と用いられるようになったそうです。
弓道などでは今でも矢の長さを測るとき、八束(やつか)、十束(とつか)などと用いられているということです。
さて、現在、中東のガザ地区ではイスラエル軍による地上戦が繰り広げられ、多くの犠牲者が出ています。
たとえ束の間であっても休戦、停戦が実現できないものでしょうか?
テロ組織と言われているイスラム原理主義組織ハマスとイスラエルは根深い対立があるようですね。