らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

めげる

2014-12-01 | 地元紹介

先日の高校時代のクラス会で、久しぶりに地元の同級生に会うと、懐かしい方言が出てきます。
きょうはその中から「めげる」をご紹介します。

皆さんは「めげる」と聞いてどのような意味に捉えますか?
多分、「気が弱る」とか「気力が失われる」と言う意味に捉えるのではないでしょうか?
実際、会話で「暑さにめげずに頑張ってください」とか「あの人は失敗にもめげずにがんばっているよ」などとよく使われます。

私の古里の岡山県では「パソコンがめげた」とか「時計がめげた」、「テレビがめげた」などと使用します。
これは、「パソコンやテレビなど機械類を毎日使い続けることによって、機械類の気持ちがくじけてしまう」という意味では決してありません。

岡山県地方の「めげる」と言う方言は「壊れる」と言う意味で使用されます。
先程の例では「パソコンが壊れた」「時計が壊れた」「テレビが壊れた」と言う意味になります。

この「めげる」と言う言葉は、17世紀初め頃から「壊れる」と言う意味で文献に登場しているそうです。
その後、「めげる」は次第に「壊れる」と言う表現に変わりました。
代わって、19世紀以降になると、現在のような「気力が失われる」ことを表す用法になったということです。

岡山県や広島県、兵庫県の西部、徳島県の一部では、元々の「壊れる」という意味で残っているようですが、嘗て、広く一般に使用されていたと思われる言葉も、使われなくなって一部の地域だけに残ると、その地域の方言となるようですね。