やたら
2014-12-12 | 雑学
「むやみ」とか「みだり」など、物事に根拠や秩序、節度のないありさまを言う言葉に「やたら」がありますが、今日はこの言葉の語源を調べました。
「やたら」を「矢鱈」と漢字で書いているのを見ることがありますが、これは当て字だそうです。
「やたら」は「鱈」とは関係なく、その語源は宮中で行われる雅楽の「夜多羅拍子(やたらびょうし)」からのようです。
雅楽では、二拍子と三拍子があわさって五拍子になる変形の拍子があり、この拍子を「夜多羅拍子」と言いますが、このやたら拍子は変形な拍子なのでとても演奏しづらく、テンポが乱れることもしばしばで、そこから秩序や節度がなく、乱れるさまを「やたら」というようになったということです。
なお、「むやみやたら」と言う言葉がありますが、これは、結果の是非を考えないことを意味する「むやみ(無闇)」を強めた言い方だそうです。
余談ですが、「やたら」と言えば、山形県には「やたら漬け」という郷土料理があるようです。
山形へ行かれた時はお土産に如何でしょう。
・これが山形のやたら漬けです。美味しそうですね。