らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

ジンクス

2014-12-16 | 時事

ジンクスと言う言葉があります。
「ジンクス(jinx)」とは、縁起の悪い言い伝えのことで、広辞苑には、縁起の悪いもの。また、広く、因縁があるように思われる事柄。使用例として「ジンクスを破る」と説明しています。
ウィキペディアによると、ジンクスの本来の語義は「縁起が悪い」、「運が悪い」など悪いものですが、日本においては良い縁起という意味でも使われる。と書かれています。

そこで日本での政治に関するジンクスを調べてみると、
・知事経験者は他の都道府県の知事に出馬しても勝てない。
・政変が起こると東京に雪が降る。反対に「東京に雪が降ると政変が起こる」
・選挙の月には宿泊施設の客が減る。
などと書かれているのが見つかりました。

国政選挙で言えば、総選挙における「振り子現象」もジンクスの一つかもしれません。
2005年は自民・公明が大勝し、2009年は野党だった民主が大勝して政権を初めて担い、2年前の2012年12月の衆院選では逆に民主への“逆風”が吹き荒れて、自・公が合わせて325議席(自民294議席)を得て政権に返り咲きました。
そして、今回の第47回衆議院議員総選挙ですが、解散前には振り子現象で自民が大敗するのではないかと言っていた評論家もいましたが、一昨日の開票結果では、自・公合わせて326議席(自民291議席)を獲得して、このジンクスが破られました。

この結果について、某テレビ局では解説者が次のように解説していました。
野党が敗れた要因の一つには、
・安倍総理の戦略・戦術が非常に上手かったこと。
・今回の解散は「アベノミクス解散」と言っているものの、本当のところは、今なら勝てる「今でしょう解散」を仕掛けたこと。
・野党の準備ができていないことに加え、民主党への不信が未だ冷めていないこと。
・本来、衆議院議員総選挙は政権選択選挙であるにも拘らず、民主党は過半数の擁立ができなかったこと。
・他の野党も準備不足だったこと。
・そして来年以降になれば難題を抱えていることから与党に逆風が吹くこと。
・野党からのアベノミクス失敗の批判については、地方創生で反転攻勢したこと。
などです。

これらの事によって、安倍総理が上手く振り子現象と言うジンクスを破る戦術に出たことが奏功し、自・公合わせて解散前の議席数を上回る結果になり、逆に民主は議席数を増やしたものの自・公への批判票の受け皿にはなれず、ジンクスを生かしきれなかったということのようです。

いずれにしても引き続き政権を担うことになった安倍総理には経済成長を確実なものにし、雇用を増やし、家計の収入も増え、その恩恵を地方にまで行き渡たらせ、そして安心・安全な国民生活ができるような政権運営をして頂きたいものです。
それが三分の二以上の議席数を自・公に与えた有権者の意思であり、それができなければ、4年後にはジンクス復活となることを忘れないで頂きたいものです。