ゴボウ茶
2014-12-28 | 雑学
先日、法事で実家に帰った時、ゴボウ茶を毎日頂きました。
最近、ゴボウ茶の効能が話題になっているようですが、今日はゴボウについて調べました。
ゴボウはキク科の多年草です。
漢字では「牛蒡」と書き、「牛」の字が使用されていますが、これは根の形が牛の尾に似ていることに由来するそうです。
ゴボウは千数百年前に中国から渡来し、薬草として用いられていましたが、それが、やがて国内で栽培されるようになり、平安時代に食用として広く普及し、平安時代末期には、宮廷の献立にゴボウが用いられたと言う資料もあるそうです。
江戸時代に入ると栽培指導書などが出版されて品種改良が進み、八幡ゴボウや堀川ゴボウなどが作られるようになりました。
元々は薬草だっただけに、セルロースやリグニンと言った食物繊維が大量に含まれていて、整腸作用や利尿作用、大腸がんの予防にも効果があると言われています。
また、ゴボウに含まれる糖質は体内でブドウ糖に変化しにくいため、糖尿病の人でも安心して食べることができる食材のようです。
実際、実家の親戚のO氏がゴボウ茶を自分で作って、毎日飲んでいるそうですが、血糖値や血圧、コレステロール値が大きく改善し、主治医もビックリしているそうです。
この主治医の先生もO氏が作ったゴボウ茶を所望し、毎日飲んでいるとのことでした。
このような健康的な食材のゴボウですが、実は日本以外で食べられているのは日本が統治していた朝鮮半島や台湾だけで、何でも食べると言われている中国では東北部の一部を除いて食べられていないそうであり、更に、太平洋戦争中に英米人捕虜がゴボウを「木の根」だと思い、木の根を食べることを強要し虐待されたとして戦後、日本人将兵が戦犯として裁かれたこともあったと言われています。