冬の風呂
所用のため1週間ほどブログを休ませていただきました。
今日から再開しましたので、引き続きよろしくお願いします。
さて、連日寒い日が続いています。
比較的暖かいと言われている大阪南部の泉州地方でも、最高気温が10度を割って、一ケタになる日が増えてきました。
このような日には早々にお風呂に入って、ゆっくりと温まりたいですね。
お風呂と言えば、昔から「一番風呂は体に毒」と言われたり、「さら湯は身の毒」という諺などがあります。
本当にそうなのでしょうか?
そこで調べてみました。
さら湯は沸かしたてのお湯なので、不純物が殆ど含まれていません。
それが気持ちがいい理由でもあるのですが、不純物が含まれていないと言うことは、浸透圧も発生しやすくなります。
「浸透圧とは、半透膜を隔てた濃度の異なった水溶液が同じ濃度になろうとして移動する強さ」のことです。
つまり、不純物が殆ど含まれていないさら湯に入ると、体の表面から皮脂やミネラルが大量に奪われ、ピリピリ感を感じるようになります。
これは浸透圧が減少したことから起きるものです。
そこで、入浴剤や柑橘類などを入れると、さら湯のピリピリ感が減ったり、湯上りの乾燥を減らすことができるのだそうです。
高齢者や女性は皮膚が薄く弱いことから、この浸透圧の影響を強く受けやすいと言われております。
また、一番風呂は未だ誰も浴室に入っていない状態なので、冬などは浴室の温度が極端に低く、湯船との温度差が大きくなりがちです。
この温度差が心臓や体に大きな負担をかけることになります。
一方、二番風呂や三番風呂には体液や皮脂が溶け出しているため、あまり強い浸透圧が起こらず、肌への負担が少なくなるということです。
過去のデータ―ですが、平成23年の1年間で入浴中に突然、心肺停止となって亡くなった人が、高齢者を中心に全国で約1万7000人にのぼるという報道もあります。
一番風呂の「体に毒」はともかく、冬の入浴では、高齢者の方は湯温や浴室の暖房などに注意を払って、ゆっくりとお風呂を楽しんでいただきたいと思います。