昔から「1月往(い)ぬる、2月逃げる、3月去る」と言われるように、正月から3月までは行事が多く、あっという間に過ぎてしまいます。
この言われが示すように、2015年(平成27年)1月が、いつの間にか往(い)き去ってしまい、今日から2月です。
2月も普通の月より日数が少ないことから「逃げる」ように過ぎ去ることと思います。
「気が付いたら3月になっていた」と言うことにならないように、今月にやるべきことは着実に行っていきたいと思っているところです。
ところで、現在では使用されていませんが、旧暦では2月を「きさらぎ」と言い、漢字で「如月」と書きます。
何故、「如」の月なのでしょうか?
調べてみました。
これは、紀元前二世紀頃の中国の辞書『爾雅(じが)』の中に「二月を如と為す」という記載があって、古く中国で2月のことを「如」と表していたことに由来しているのだそうです。
「如」は本来「従う」という意味で、「ひとつが動き出すとそれに従って次々と動き出す。その動き出す状態のこと。」つまり、自然や草木、動物など全てが春に向かって動き出す月、ということで「如」を当てたとされています。
ところで、旧暦2月をさす言葉は「如月」以外にも「仲春(ちゅうしゅん)」、「雪消月(ゆきげづき)」、「梅見月」、「初花月」などがあります。
昔の人たちは、冬から春に向かって自然が様々に動き出す様子で、旧暦2月を例えたようです。