先日、日本にとって大変悲しい出来事がありました。
イスラム国の人質となっていた湯川遥菜さんと後藤健二さんのお二人が、人質解放交渉がまとまらず惨殺されました。
お二人のご冥福を心からお祈り申し上げますと共に、ご遺族に対して心からお悔やみ申し上げます。
今回の人質事件については、ISIS(イスラム国)が日本に対し、当初2億ドルの身代金を要求してきました。
日本政府はこれを拒否したわけですが、1977年(昭和52年)に起きた、ダッカ日航機ハイジャック事件では、当時の福田首相が、「一人の生命は地球より重い」と言って、テロリストの要求を受け入れて身代金を払い、人質の解放につなげましたが、この時、欧米からは「日本はテロまで輸出するのか」と非難されたことがありました。
今回、もし、身代金を払っていればお二人は解放されたかもしれませんが、それは正にテロリストの「思う壺」となり、テロリスト集団が資金難になる都度、日本人が標的になる恐れがありました。
お二人にはお気の毒ですが、今回の政府の対応は止む得なかったと思います。
ところで、この「思う壺」は、意味は皆さんご存知の通り、相手が「期待した通りになる」ということですが、その語源は、博打のサイコロを入れる容器からきています。
博打ではサイコロを入れる容器を「壺」と言い、それを扱う壺振りが自分の思い通りに目を出すことができたところから、「思う壺」となったといわれています。
昨日、ISISに拘束されていたヨルダン人のパイロットが、1月3日に殺害されていたことが報道されました。
ISISは、国を名乗っていますが、その実態はイスラムを名乗るテロリスト集団です。
預言者ムハンマドは「善」を積むことは教えても、人の命を奪うことは教えてはいない筈です。
日本では、博徒が「思う壺」に壺を振りますが、人の命までは取りません。
ISISが「イスラム国と「国」を名乗るならば、テロ行為を直ちに止めてイスラムの教えを守りなさい。」と言いたい。
国連には結束してテロ集団の掃討作戦を展開してもらいたい。
潘 基文(パン・ギムン)事務総長は何をしているのか?