らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

七つまでは神のうち

2015-02-22 | 時事
最近幼い子供の命が奪われる悲惨な事件が続いています。
それも若い父親或いは母親による虐待で死に至っているケースが多いのに、本当に驚きます。
何故、我が子を虐待するのでしょうか?

昔は、日本には「七つまでは神のうち」という言葉がありました。
地方によっては「七つまでは神の子」と言ったり、「六つまでは」と言ったりすることもありますが、言わんとするところは同じで、七歳までの子供は神様に守られていると言うことなのです。

江戸時代の男の幼児の髪形は、基本的には丸坊主ですが、うなじの真ん中、盆の窪(くぼ)と言われる部分か、またはそこと両側の鬢(びん)、頭頂部などにだけ、わずかに髪を剃り残した髪形になっていました。
これはトトゲとかトトクイゲ(魚喰い毛)といい、多くの地方で、子どもが川や囲炉裏(いろり)など危険なところに落ちそうになったとき、神様がここをつかんで助けてくれるための髪型と言い伝えられているのだそうです。

・幼児が魔除けに伸ばした髪の毛です。(ネットより)


現在はこのような髪型を見ることはありませんが、それに近い考え方に新生児、微笑に関する伝承があります。
それによると、生まれてまだいくらも経たない赤ちゃんが、大人には見えない何かを相手に、にいっと笑うような表情をすることがありますが、これは神様があやしてくれているという言われているそうです。

岡山県の浅口市あたりでは「ウブの神様が赤子の尻をつねって(あやして)いる」と言われており、静岡県では「オボツナサンが笑かしてる」と言い、更に、「天神笑い」とか「地蔵笑い」という地方もあるそうです。
ウブの神様、オボツナサン、天神、地蔵、いずれも新生児を守護してくれる神様、仏様の意味であり、子どもには、いつも神様がそばにいて見守ってくれているという言い伝えです。

このように神様が見守ってくれている、あちらの世界の子供を、親といえども勝手に虐待することは許されません。
人間社会で認められる7歳を過ぎるまでは、子供は神から預かっていると考えて、愛情を持って大切に育てて欲しいものです。、