ネットを見ていて気が付いたのですが、地域限定の文字があるのですね。
その文字はその地域で生まれ、そこだけで使われている漢字なのだそうです。
仙台市に椌木通(ごうらきどおり)という地名があります。
この「椌(ごうら)」という漢字がここで生まれた地域限定の文字だそうです。
近くには,陸奥国国分寺跡があって,古くから開けていた土地で、現在は閑静な住宅街のようですが、その一角に椌木通の地名由来を記した石碑が建っています。
・椌木通の由来(ネットより)
碑文には次のようい書かれているそうです。
『昔、この地には大人が数人で囲むほどの古木があり、幹の中が空洞になっていました。がらんどうのことを仙台の言葉で「ガホラ」といったため、この木は「ごおらの木」と呼ばれました。そして「椌」という文字を作って地名にあてたと伝えられています。』
中がからっぽの木だから、木と空とを組み合わせて新しい文字を作ったという字源説が書かれており、この文字が方言に由来する地域文字となっているのだそうです。
「椌」の字を使った地名は、新潟県十日町市にもあるようです。
こちらの地名は「椌木(うとぎ)」と読みます。
ネットを調べると「十日町市控木」と、木偏ではなく手偏の「控」(ひかえ)控木と書かれていますが、木偏の「椌木(うとぎ)」が正しいとのことです。