らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

真田丸の史跡を訪ねる(5)善福寺どんどろ大師

2016-10-10 | 地元紹介

真田丸があったとされる北の空堀だった場所に善福寺があります。
善福寺(ぜんぷくじ)は、大阪市天王寺区空堀町にある高野山真言宗の寺院で、山号は如意山、院号は甘露院、「どんどろ大師」の名で知られているお寺です。

善福寺は、創建当初に「鏡如庵大師堂(きょうにょあんだいしどう)」と称し、宝暦2年(1752年)3月に高野山岩本院、法資法道が元和元年(1615年)の大坂夏の陣で亡くなった戦死者の霊を弔うために創建したと言われています。
この付近は大坂冬の陣(慶長19年・1614年)では真田幸村が真田丸を築いたところであり、大坂冬・夏の陣の激戦地でした。



善福寺の宗教法人としての登録名は「どんどろ大師 善福寺」で、通称はどんどろ大師です。
「どんどろ」とは、天保年間の大坂城代で弘法大師を信仰した土井大炊頭利位(どいおおいのかみとしつら)の「土居殿」 がなまって「どんどろ」となったということです。
なお、土井利位は、幕府の老中となり、水野忠邦の天保の改革に協力した人物だそうです。

・善福寺の本堂内部です。


「どんどろ大師」
浄瑠璃 『傾城阿波鳴門(けいせいあわのなると)』の『どんどろ大師門前の場』では、まさに此処、どんどろ大師が舞台として登場しているのです。
“とと様の名は 阿波の十郎兵衛、 して、かか様の名は  アイ お弓と申します”
この台詞はお聞きになったことがありますよね。

この浄瑠璃は、『弘法大師のご縁日にお弓が参詣のみぎり、父母を尋ね、故郷の阿波の国(徳島)を離れた巡礼姿の幼い娘おつると、仏縁に導かれたように門前で巡り合います。
娘は父母を慕い、母はわが子を思う』 親子の慈愛を主題にした演目です。
この物語の『どんどろ大師』の門前がこちらのお寺の前と言うことで、お弓、おつるの像が置かれています。