らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

野菜摂取量

2016-10-25 | 時事

野菜の値段が高止まりしています。
これは台風や長雨、記録的な日照不足などによる全国的な天候不順によって起きているものですが、これに便乗するかのように、不足を補う形で購入された他の野菜までも値上がりしています。
しかし、値段が高いからと言っても栄養バランスを考えると野菜の摂取不足は避けたいところです。

厚生労働省が2014年の国民健康・栄養調査でまとめた日本人の1日の野菜摂取量は292グラムで、性別では男性が301g、女性は285g、年代別では、男女とも60歳代、70歳以上の順に多く、20歳代が最も少なかったようです。

野菜に含まれるカリウムや食物繊維、抗酸化ビタミンは、脳卒中や心臓病、ガンの予防に効果があると考えられており、厚生労働省では野菜摂取量の目標を1日350g以上としています。
現在、これを達成している人の割合は男性で33%、女性では30%にとどまっているそうです。
同省では、多くの人は日々の食事にあと「野菜一皿分」(約70g)を取ることで目標が達成できるとしています。

「野菜の健康効果」
野菜にはビタミンA、C、食物繊維、カルシウム、カリウムなどが含まれており、これらの栄養素は、体内で多くの大切な働きをしています。
1.丈夫なからだをつくる
  野菜に多く含まれるビタミンCはコラーゲンの合成に関わっており、皮膚や骨、血管、筋肉を強化し、健康で丈夫なからだを作ります
2.野菜には、高血圧の原因であるナトリウムを体外に排泄するカリウムが豊富に含まれています。
  カリウムは、血圧の上昇を防ぎ、心臓病や脳卒中など、循環器病の予防に効果的です。
3.骨粗しょう症予防
  カルシウムは小松菜や水菜、春菊、チンゲン菜などの葉物野菜、また、大根やかぶの葉などに多く含まれており、骨や歯の形成に欠かせない栄養素です。
4.糖尿病や高脂血症、肥満などの予防
  野菜に豊富に含まれる食物繊維は、食事からの糖質や脂質の吸収をゆるやかにする働きがあり、血糖値や血中脂質の急な上昇を抑え、内臓脂肪が増えるのも防ぎ
  ます。
  また、腸内細菌層のバランスを保ち、便秘や下痢の予防にも役立ちます。
5.若さを保ちます
  老化の原因は体内に発生した活性酸素です。
  活性酸素は体内で反応しやすく、たんぱく質や脂質などを酸化させて、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病を引き起こす原因になります。
  緑黄色野菜には、これらの活性酸素を消去するビタミンAやCなどの抗酸化物質も豊富に含まれているので、若々しいからだの維持につながります。 
6.野菜350gの量は、例えば、生野菜なら両手に軽く山盛り1杯分が1日の野菜の目安量になります。
  
野菜にはこのような健康効果があります。健康のためにあと70gの野菜を食べるように心掛けたいものです。