らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

日本の国石 ヒスイ(翡翠)

2016-10-14 | 時事

水辺に生息するカワセミは羽根が青緑色(翠)、腹が橙色(翡)の美しい鳥で、翡翠(ひすい)とも呼ばれています。
このカワセミの羽根に色が似ていることから名付けられた宝石がヒスイ(翡翠)です。
今日はヒスイについて調べました。

ヒスイ(翡翠)は、日本鉱物科学会が2016年9月24日に金沢市で行われた総会で「日本の石(国石)」に選定しました。
国石の候補として花崗岩、輝安鉱、自然金、水晶、ヒスイの5種類の中から公式ホームページ上で投票を呼び掛けていました。
その結果、ヒスイと水晶の上位2種による決選投票の結果、71票を集めたヒスイに決まりました。水晶は52票だったそうです。

ヒスイの産地は新潟県の糸魚川地域がよく知られていますが、ここは世界有数の上質のヒスイ産地だそうで、地域の遺跡からは約7000年前のヒスイ製ハンマーが発掘されているそうです。
勾玉(まがたま)などの宝飾品も全国各地で発見されており、縄文時代に世界最古のヒスイ文化が栄えたことが分かっているということです。

・「青い宝石」や「ヒスイ」などの別名を持つ美しい鳥“カワセミ”です。(2014年3月12日撮影)


翡翠(ヒスイ)は古来より、不老長寿など、霊力・生命の象徴として珍重されてきました。
全国の遺跡から翡翠を加工した宝石(勾玉など)が見つかっていることからも、日本の宝石の原点といわれています。
勾玉はそれ自体が魔を退け、さらに幸福をもたらすとして多くの宝石が加工されていますが、その効果が最大とされているのが翡翠を加工したものである、といわれています。
特に、糸魚川地域は、翡翠(ヒスイ)加工において世界最古の歴史を持つとされ、この地域の特殊な技術で磨かれた翡翠の勾玉は不思議な力を持っていると考えられてきました。
『豊穣、生命、再生』をもたらすものと信じられ、また神聖な石であると同時に、「幸運の石」として大切にされてきたのです。
皇室の三種の神器の1つの八坂瓊勾玉(やさかにのまがたま)も、糸魚川産の翡翠製大珠とされています。