らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

日本でのストローは岡山が発祥

2016-10-29 | 地元紹介

ビールをストローで飲む人はいないと思いますが、太古の時代はストローで飲んでいたそうです。
紀元前3000年頃、今のイラクで興ったメソポタミア文明を築いたシュメール人が麦芽を発酵させて造ったビールを飲む時、麦粒等の不純物を避けるために葦の茎を使ったとされています。

5000年も前にビールが作られていたのかって?
作られていたそうです。
当時のビールの作り方は、麦を乾燥して粉にして、焼いたパンを砕いて水を加え、自然の酵母で発酵させるというもので、そのビールを飲むときに、葦(アシ)のストローが使われたのだそうです。
ストローの最大手企業 シバセ工業によると、このビールに関する製法が「モニュメント・ブルー」と呼ばれる陶板に描かれているそうです。
ストローは麦わらを意味する英語ですが、ストローの始まりは何と麦藁ではなく葦の茎だったようです。

日本におけるストローの始まりは、岡山県の南西部に位置する寄島町(現・浅口市)が発祥と言われています。
寄島町と言えば私の故郷、笠岡市の隣町なので、今日のブログにアップすることにしました。

岡山県は昔からイグサや麦の産地で、麦わら帽子や花ござで有名でした。
寄島町では、特産の麦わら帽子の生産が始まるとともに、同じ材料でストローの生産も行われるようになったそうです。
つまり、最初のストローは麦藁なのです。
英語でストロー(straw)は麦わらのことで、ストローの名前は麦藁からきているのです。

ストローが麦わらからプラスチック素材へ移行するのは昭和35年頃のことでした。
途中、ロウ引きの紙製のストローも登場しましたが、プラスチックの時代が来ても、やはり岡山がストローの工業生産地となりました。

余談ですが、麦わらを平たく押し潰して真田紐のように編んだものを麦稈真田(ばっかんさなだ)といいます。
真田紐は、現在放映されている大河ドラマ「真田丸」の主人公、真田幸村が考案したと言われています。
大河ドラマにこじつける訳ではありませんが、真田紐と麦稈真田、産業面を通じて岡山県も真田幸村に多少の結びつきがあるような気がします。


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