涼しい顔
2017-08-09 | 雑学
一昨日は大阪泉州地区は台風5号の影響で暴風雨に見舞われました。
幸いにして家屋等には被害はありませんでしたが、畑に行くとトマトやオクラ、ゴマの茎が倒れており、昨日はその修復に追われました。
最高気温が32度になった昨日は、少し動いただけで汗、汗、汗で、汗が顔や体中から噴き出してきます。
日陰に入って涼みながらの作業でしたが、午前中には応急的修復は終わりました。
さて、暑い時には「涼」と言う漢字をみると、何となく「涼」を感じませんか?
宮城県では「涼・宮城(りょうぐうじょう)」という観光動画をYouTubeにアップしています。
それがこれです。
ところで、暑さとは関係ありませんが、「涼」のつく慣用句に「涼しい顔」があります。
この言葉は、例えば、「皆が怒られていても、彼だけは涼しい顔をしている」とか「彼女はどれだけ罵倒されても涼しい顔だ」などと使用されます。
この場合の「涼しい顔」という言葉を「自分は当事者ではない、無関係」という意味で使っていることはありませんか?
実は、「涼しい顔」を「自分には関係ないので平気な顔」という意味で表現することは間違いなのです。
「涼しい顔」には「関係があるのに、まったく関係のない表情をしている」という意味があるので、使い方に注意が必要です。
広辞苑では、自分は無関係と言わんばかりの、そ知らぬ顔。と説明しています。
辞書が示すように、「涼しい顔」は「潔白・無関係のような顔をする」ということから「自分に関係があるのに、なんの関係もない表情をしている」、「しらばくれている」というのが正確な意味となります。
よく聞いたり、使われる慣用句です。
正確に使用したいですね。