らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

増える大阪の還付金詐欺

2017-08-21 | 消費者問題

振り込め詐欺の認知件数が、東京などにくらべて少ないとされていた大阪府で、近年は被害が増えているそうです。
増えているのは還付金詐欺で、大阪での被害が他府県に比べ突出しているということです。
”オレオレ詐欺”には引っかからなかった大阪人が還付金詐欺に騙されるのは何故なのでしょうか?

「大阪で多発している還付金詐欺被害」
還付金詐欺は、公務員等を装い税金や保険料を還付すると偽って、逆に現金を振り込ませるという振り込め詐欺の一種です。
この還付金詐欺が大阪府で多発しているのです。
平成28年度の還付金詐欺の全国の認知件数は3,682件、被害額42億6000万円のうち、大阪府が725件と2位の千葉県の481件を圧倒して多くなっており、被害額は全国最悪の8億円超だったそうです。

10年ほど前までは、大阪人といえば、”オレオレ詐欺”に引っかからないことで有名でした。
当時、大阪の被害は首都圏に比べて格段に少なかったのです。
その理由について、次のように言われていました。
・身内を装って電話をかけてくる相手に、大阪のおばちゃんは根掘り葉彫り聞きまくるので見破れたこと。
・ネイティブ以外の関西弁を聞き分ける能力が高いこと。
これらの事から、「その話、おかしいで!」と疑ってかかる人が多かったからではないかと言われています。

そんな大阪人がなぜ還付金詐欺には騙されてしまうのでしょうか?
その背景を探ると、大阪=お金にガメツイと言われている事も然ることながら、深刻な貧困問題があると指摘されています。

「貧困問題」
商業の街、そして最近では外国人観光客の増加で華やかなイメージのある大阪ですが、実は深刻な貧困問題を抱えている都市でもあります。
大阪府発表の生活保護統計によると、平成26年度の生活保護率は全国平均の17.0%に対し、大阪府全域で34.1%、大阪市では55.5%となっています。
還付金詐欺の特徴は、税金や年金、医療費などの過払い金をもらえる(還ってくる)と説明される部分にあります。
生活に困窮している時に藁をもすがる思いで一縷の望みを託した結果、還付金詐欺に遭うという構図も少なからずあるのではないかと言われています。
「お金をあげる」と言われれば、疑り深い大阪人も抗しきれない面があるのかも知れません。

特殊詐欺事件は全国どこでも発生しています。
オレオレ詐欺などの怪しい電話がかかってきた時には、まず、一呼吸おいて冷静に考えてください。
そして、電話の相手を疑い、一旦電話を切ってから、場合によっては先方や警察に確認したり、或いは家族や近所の人などに相談するなどしてください。
大事な財産です。騙し取られないように十分注意していただきたいと思います。