ジェネリック医薬品ってご存知ですよね。 処方された事がありますか?
私は先日、腰痛で整形外科に行ったおり、薬局で「ジェネリックでいいですか?」と聞かれました。
国がジェネリック医薬品の普及に努めている事はニュースなどで知っていましたが、実際に自分に処方される薬がジェネリックに該当するとは思ってもみなかったので戸惑いましたが、結局ジェネリックを承諾しました。
厚生労働省では現在ジェネリック医薬品の普及に努めていますが、これは患者負担の軽減や医療保険財政の改善に資するからと説明しています。
ジェネリック医薬品とは、先発医薬品の特許期間が切れた後、その特許を利用して先発医薬品と同じ主成分で作られる薬のことで、日本ではその使用率は年々伸びています。
しかし、それでも2014年度で52%と世界の使用率に比べると、まだまだ低い状況となっています。
参考までに、ジェネリック医薬品の世界市場(2014年・数量ベース)は、アメリカ92%、ドイツ83%、イギリス73%、フランス64%となっています。
国は現在、『後発医薬品に係る数量シェアの目標値について、2017年(平成29年)央に70%以上、2018年度(平成30年度)から2020年度(平成32年度)末までの間のなるべく早い時期に80%以上にするとしています。
ジェネリック医薬品についてはその有効性や安全性について不安を持つ人も多いようです。
新薬は特許期間中に多くの患者さんに使用され、その効き目と安全性が十分に確認されています。
ジェネリック医薬品も新薬と有効性・安全性が同等であることを生物学的同等性試験により確認されていると言うことですが、本当に大丈夫なのでしょうか?
ネットをみていたら、その有効性については稀にですが、「ジェネリックに変えたら、薬の効きが悪くなった」というケースもあるようです。
現時点ではジェネリックは玉石混交のようであり、中には「先発品よりも工夫されていて素晴らしい!」と思えるジェネリックもある一方で、「これはちょっと効きが悪いのではないか」と感じてしまうものも残念ながら僅かにあるということです。
しかし、それでも国が推奨するのは、高齢化社会である日本の医療費は毎年1兆円ずつ上昇していることからで、仮にジェネリックのシェアが100%になると1兆5300億円の医療費削減につながると言うことです。
だからと言って、医療費削減のために効かない薬を処方されても困ります。
ジェネリック医薬品については質の安定化を図ってもらい、万が一効果に違いが出るようであれば、先発品に戻すといった方法も必要ではないでしょうか。
因みに、小生に処方された腰痛のジェネリック薬については、2~3日服用したところ痛みが和らぎました。
でも、これは薬が効いたのか、或いは日にち薬で治ったのかは分かりません。
とはいえ、1回の通院と比較的安価な薬代で治ったことは、何はともあれ「結果オーライ(all right)」だったと思っています。